Amazonプライム・ビデオで配信中の自動車番組「The Grand Tour」でおなじみのリチャード・ハモンドが英「Mirror」に寄稿した試乗レポートを日本語で紹介します。
ポルシェは速くない車や恰好悪い車も作っている。しかし、決してそういった車が技術的に未熟なわけではないし、走りが悪いわけでもない。ポルシェの車は最も安価なモデルであってもサーキットの相棒として優秀だ。ケイマンのエントリーモデルは正真正銘のドライバーズカーだし、その先祖にあたるモデルは今なら低価格で手に入れることができる。
924はポルシェ初の水冷FRとして1976年に発売された。トランスミッションは後方に搭載され(トランスアクスルと呼ばれる)優れた重量配分を実現している。
初期モデルにはわずか125PSのフォルクスワーゲン製ユニットが搭載されていたため、かなり遅かった。ただ、1980年代中頃に160PSのポルシェ製ユニットが搭載され、1978年には911と同じくらい速い170PSのターボ仕様も追加された。
現在、状態の良い924は希少になってきているのだが、それでもさほど高くはない。一例として、1988年式の924S(160PSの2.5Lエンジン搭載モデル)は走行距離196,000kmで2,995ポンドで購入できる。
924の後継車として登場した944には当初2.5L 4気筒エンジンが搭載され、その後2.7L, 3.0Lと排気量が増加していった。特に211PSの3.0Lエンジンが搭載されるS2は非常に速い。
944は今でも人気があり、サスペンションを調整してハイグリップタイヤを履かせれば、911や他のスポーツカーすら脅かすことができるだろう。
現在の中古価格は、一例として1991年式の過走行S2を挙げると、4,795ポンドとなっていた。
944ターボ
944ターボは無視できない存在だ。最終型の3.0L車は911とも同等の最高出力250PSを発揮する。バランスが良く運転もしやすかったため、ずっと高性能なモデルも蹴散らすことができた。
現在の中古価格は1987年式、走行距離137,000kmの個体が7,250ポンドだった。性能を考えればコストパフォーマンスは高いだろう。
968が発売された1992年当時、ポルシェは破産寸前だった。そのせいもあり、968の販売台数は比較的少ない。
しかし、価値あるモデルも登場している。それが968クラブスポーツだ。これはポルシェの中でも特にハンドリングが優れたモデルであり、ケイマンの直系の祖先と言えるかもしれない。
残念ながらクラブスポーツは非常に人気が高く、中古価格は2万ポンド程度になってしまう。しかし、標準の968もそれほど遅くはないし、ソフトトップも存在する。一例として、1993年式のクーペ、ティプトロニック、240PS、走行距離約16万kmの個体は6,495ポンドで購入できる。
今回紹介するのは、2013年に書かれたFRポルシェ3車種(924, 944, 968)のレビューです。
ポルシェ 924
ポルシェは速くない車や恰好悪い車も作っている。しかし、決してそういった車が技術的に未熟なわけではないし、走りが悪いわけでもない。ポルシェの車は最も安価なモデルであってもサーキットの相棒として優秀だ。ケイマンのエントリーモデルは正真正銘のドライバーズカーだし、その先祖にあたるモデルは今なら低価格で手に入れることができる。
924
924はフォルクスワーゲンのモデルとして開発が進められたのだが、1970年代の石油危機によってフォルクスワーゲンから発売できなくなり、ポルシェとして登場することとなった。924はポルシェ初の水冷FRとして1976年に発売された。トランスミッションは後方に搭載され(トランスアクスルと呼ばれる)優れた重量配分を実現している。
初期モデルにはわずか125PSのフォルクスワーゲン製ユニットが搭載されていたため、かなり遅かった。ただ、1980年代中頃に160PSのポルシェ製ユニットが搭載され、1978年には911と同じくらい速い170PSのターボ仕様も追加された。
現在、状態の良い924は希少になってきているのだが、それでもさほど高くはない。一例として、1988年式の924S(160PSの2.5Lエンジン搭載モデル)は走行距離196,000kmで2,995ポンドで購入できる。
944
944は今でも人気があり、サスペンションを調整してハイグリップタイヤを履かせれば、911や他のスポーツカーすら脅かすことができるだろう。
現在の中古価格は、一例として1991年式の過走行S2を挙げると、4,795ポンドとなっていた。
944ターボ
944ターボは無視できない存在だ。最終型の3.0L車は911とも同等の最高出力250PSを発揮する。バランスが良く運転もしやすかったため、ずっと高性能なモデルも蹴散らすことができた。
現在の中古価格は1987年式、走行距離137,000kmの個体が7,250ポンドだった。性能を考えればコストパフォーマンスは高いだろう。
968
しかし、価値あるモデルも登場している。それが968クラブスポーツだ。これはポルシェの中でも特にハンドリングが優れたモデルであり、ケイマンの直系の祖先と言えるかもしれない。
残念ながらクラブスポーツは非常に人気が高く、中古価格は2万ポンド程度になってしまう。しかし、標準の968もそれほど遅くはないし、ソフトトップも存在する。一例として、1993年式のクーペ、ティプトロニック、240PS、走行距離約16万kmの個体は6,495ポンドで購入できる。
968は時々家の近所のコインパーキングに止まっているのを見かけます。パナメーラのV6ターボを積んだFRポルシェが復活して欲しいです。
auto2014
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