英国「The Sunday Times」による初代アウディ TTのレビューを日本語で紹介します。
1998年にTTが登場するまで、アウディは世界の自動車メーカーの中でも特に保守的なメーカーという印象だった。バウハウスに影響を受けたTTが登場して以降、アウディの印象は大きく変わった。当時、TTに似た車など他に存在せず、現代に至ってもプジョー RCZを除けばTTのような車は存在しない。しかも、TTは単に個性的なだけでなく、走りも良かった。
初代TTの量販グレードに搭載されるのは優秀なフォルクスワーゲングループ製1.8Lガソリンターボエンジンだ。このエンジンはよく回るし力強く、1999年2月の発売当初はこのエンジンのみの設定だった。180PS仕様と225PS仕様が設定され、全車にクワトロ4WDシステムが標準搭載された。加速性能は高く、225PS仕様の0-100km/h加速はわずか6秒ちょっとで、ハンドリングも優秀だった。
発売から約半年後にはコンバーチブルが追加され、2003年には150PSエンジンを搭載するFFの入門モデルも追加された。そしてその後、250PSの3.2L V6エンジンを搭載するモデルも追加された。トランスミッションは当初DSGのみの設定であったが、後に6速MTも追加された。
V6モデルは速くて音も良いのだが、マニアに人気なのは2005年に発売されたquattro Sportだ。このモデルは標準車よりも49kg軽量化されており、1.8Lターボエンジンは最高出力240PSを発揮する。quattro Sportの発売後、225PS仕様は廃止され、もともとの180PS仕様は最高出力が190PSまで向上した。
スタイリッシュな外観を持つ4WDのTTには競合する車がほとんど存在しないのだが、中古で購入するならTTの他にも魅力的な選択肢は存在する。少し高価になるが、TTより走りの良いボクスターを狙えるかもしれないし、BMWのZ3およびZ4は音が良く、(少なくともZ4は)走りも楽しい。他にも、より粗削りで野性的な日産 350Zという選択肢もある。しかし、これらの競合車と比較しても、TTはオールラウンダーとして優秀だ。
幸い、初代TTの中古価格はそれほど高くない。特に初期モデルは驚くほど安くなっている。同時期に販売された競合車はもっと安いのだが、TTのような個性のある車は他にない。さすがに古さは感じるのだが、初代TTの魅力は今でも色褪せてはいない。
しかも当時のレビューではなく過去の車としてのレビューは非常に参考になります!
ありがとうございました!
auto2014
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