米国「MOTOR TREND」によるサターン SC2 クーペ(1999年モデル)の試乗レポートを日本語で紹介します。


Saturn SC

サターンは顧客の確保に苦心しているのだが、そもそもラインアップが少ない上に、新型モデルまで欠乏しているため、販売台数の減少が顕著となってきている。4年間にわたる販売減を受け、サターンは顧客の興味を集めるため、新たにスポーティーな3ドアモデルを発売した。

左側に追加されたドアにより車重は約21kg増加しているのだが、少なくとも剛性はまったく犠牲になっていないそうだ。左側が観音開きドアになったことによりリアシートへのアクセス性は大幅に改善しており、見た目についても、もちろんドアの切れ目はあるのだが、それほど気になるものではない。

エントリーグレードの「SC1」の価格は12,445ドルで、売れ筋の上級グレード「SC2」の価格は15,005ドルとなる。試乗車にはパッケージ2(パワーウインドウ、キーレスエントリー、盗難防止システム、クルーズコントロール、鋳造アルミホイール)、レザーインテリア、ABS&トラクションコントロール、プレミアムサウンドシステム、フロアマットが装備されており、実売価格は18,855ドルだ。

スペック的には十分にスポーティーと言えそうだ。0-100km/h加速は8.5秒、100-0km/h制動距離は38.1mで、スキッドパッドテストでは0.81G、スラロームテストでは102km/hを記録した。

最強のスペックとまでは言えないのだが、少なくともサターンのクーペを購入するような人には十分満足のいく性能だろう。ちなみに、サターンクーペの顧客のおよそ2/3は走行性能よりもデザインや信頼性を重視する30代の独身女性だそうだ。

他のSシリーズ同様、3ドアクーペにも改良型のエンジンが搭載されている。SC1用の1.9L 101PS SOHCエンジン、SC2用の1.9L 126PS DOHCエンジンいずれも静粛性の改善が行われており、排気システムもより静かになっている。特に従来問題であった中回転域の騒音はかなり改善されている。

また、ツインカムモデルのEPA燃費も改善しており、5速MT車の場合、シティ11.1km/L/ハイウェイ15.3km/Lからシティ11.5km/L/ハイウェイ16.2km/Lまで改善している。

現時点では、3ドアクーペの追加により、SC全体として20%(プラス8,000台)の販売台数増加が期待されている。もちろん、依然としてサターンのモデル数は不足しているのだが、少なくとも3ドアクーペの追加も応急処置程度にはなるだろう。