インド「Top Gear」によるフォード・フィーゴの試乗レポートを日本語で紹介します。


Figo

フィーゴはマイナーチェンジによりデザインが変更されただけでなく、エンジンも変更された。上の写真のモデルは最上級グレードの「Titanium Blu」で、スポーティーなデカールも入っている。

マイナーチェンジでは前後バンパーが変更され、またヘッドランプ自体は変わっていないのだが、フロントグリルは横桟タイプからメッシュタイプに変更されてよりスタイリッシュになっている。「Titanium Blu」には外装のメッキ部分にブルーアクセントが追加され、ツートーンルーフや専用アルミホイールも装備される。

新型モデルにもデイライトなどは装備されないのだが、基本的にエクステリアデザインは新鮮で、全体的に良い変更だと感じた。

新型フィーゴには2種類の新設計エンジンが設定される。搭載されるのは、97PS/12.2kgf·mの1.2L「ドラゴン」ガソリンエンジンと125PS/15.3kgf·mの1.5L「ドラゴン」ガソリンエンジン、そして従来から設定される1.5Lディーゼルエンジンの合計3種類だ。

rear

走りはフォードのハッチバックらしく、ほとんど不満は感じなかった。15インチホイールやスタビライザー、そしてチューニングの見直されたサスペンションのおかげで、従来のフィーゴよりも走行性能は向上している。

ゲトラグ製5速MTは楽しく操作できるし、クラッチは従来よりも軽くなり、またステアリングも軽いので、街中でも非常に扱いやすい。ダンピング性能も向上しているので悪路でも破綻することなく安定して走ってくれる。

今回は1.2Lガソリンと1.5Lディーゼル(いずれもMT車)に試乗した。新設計の1.2Lエンジンは高回転まで回せば十分な性能を発揮してくれる。2,000rpm未満だとしばしば不足を感じてしまうのだが、2,200rpmを超えれば問題はなくなるし、そこから6,800rpmのレッドラインまで力強く、そしてリニアに回ってくれる。

1.5Lディーゼルエンジンも完成度が高く、パフォーマンスも高い。新設計の5速MTのおかげで滑らかに運転できたし、1,700rpm超で発揮される強力なパワーは病みつきになる。

interior

試乗車は装備も充実しており、オートエアコンやバックカメラ、6エアバッグ、電動ドアミラー、オートライト、雨滴感知式ワイパー、7インチナビゲーションシステムは標準装備されていた。Android AutoやApple CarPlayには対応していないのだが、それほど問題は感じなかった。ただし、フロントのアームレストは依然として設定されない。

今回のマイナーチェンジでは、価格が上昇するどころか、従来モデルと比べると平均で4万ルピー値下がりしている。価格は1.2Lガソリンが51.5万ルピーからで、最上級グレード「Titanium Blu」のディーゼルは77.4万ルピーとなる。AT車はさらに高く、1.5Lガソリン「Titanium」のAT仕様は80.9万ルピーだ。

どうして価格が下がったのかは分からないのだが、いずれにしても安くなったのは嬉しいことだ。装備も前より充実しているし、今回のマイナーチェンジは嬉しいことずくめだ。