英国「Auto Express」によるメルセデス・ベンツ GLC220dの試乗レポートを日本語で紹介します。


GLC220d

私はGLC250dやプラグインハイブリッドのGLC350eには既に乗っているのだが、果たして低価格なGLC220dはBMW X3やアウディ Q5など手強い競合車の多い市場においてどれほどの競争力を持つのだろうか。

GLC220dにはGLC250dに搭載される2.1Lディーゼルエンジンのデチューン版が搭載されている。これはC220dとも共通のエンジンで、最高出力は250dより33PS少ない170PSで、最大トルクは51.0kgf·mから40.8kgf·mまで落とされている。

しかし、実際に運転してみると、250dとの違いはそれほど感じない。もちろん、3速や4速でアクセルを踏み込んだ際の力強さは250dに軍配が上がるのだが、発進加速は両者とも穏やかだ。価格差は1,155ポンドもあるのだが、220dの0-100km/h加速は250dよりわずか0.7秒遅い(それぞれ8.3秒、7.6秒)だけだ。

rear

試乗車にはイギリス仕様車では選択できないオプションのエアサスペンションが装備されていた。おかげで乗り心地は非常に良く、エントリーモデルの220dとはいえ非常に快適だった。Cクラスとは違い、ディーゼルエンジンの騒音も十分に抑えられていたし、風切り音やタイヤノイズも気にならなかった。

GLCはスポーツカーではないのだが、それでもロールはしっかり抑えられており、グリップ性能も十分にあった。GLC220dの前後トルク配分は45:55で、GLC250dでは31:69となる。ただ、ワインディングロードでの両者の走りはそっくりで、かなり注意して運転しなければ2台の違いは分からないだろう。

GLC250d同様、220dにも9速ATが組み合わせられる。このATはシングルクラッチながらも変速は滑らかだ。必要に応じて9速から5速まで一気に変速することもできるし、それどころかアクセルを床まで踏み込めば9速から4速まで一気に落としてくれる。

interior

このトランスミッションは燃費にも貢献している。GLC220dの燃費性能やCO2排出量はGLC250dとまったく同じだ。いずれもカタログ燃費は20.0km/Lで、CO2排出量は129g/kmなので、年間の道路税は110ポンドとなる。