オーストラリア「Motoring」によるBMW 220i クーペの試乗レポートを日本語で紹介します。


220i

2シリーズにはクーペ、コンバーチブル、アクティブツアラーの3種類のボディが存在し、各種エンジン(3気筒、4気筒、6気筒)にAT(6速もしくは8速)もしくは6速MTが組み合わせられる。

オーストラリア仕様車ではマイナーチェンジ時に販売台数の少ないディーゼル仕様の220dが廃止され、ガソリン車のみのラインアップとなっている。今回は新設計の2.0L4気筒ターボエンジンを搭載する220iクーペに試乗した。新型220iは従来比で7PS/2.0kgf·m向上しており、同時に経済性も向上している。

新型220iにはバイキセノンヘッドランプ、ヘッドランプウォッシャー、自動防眩・自動格納ドアミラー、自動駐車機能、運転支援システムが新たに装備されている。

価格は51,300豪ドルからとなり、2,400豪ドル値上げされている。試乗車には高価なオプションが満載されており、メタリック塗装(1,142ドル)、ラグジュアリーラインパッケージ(1,000ドル)、コンフォートパッケージ(2,400ドル)、18インチアルミホイール(1,192ドル)、ガラスサンルーフ(2,000ドル)込みで総額は59,034豪ドルとなる。

オプションなしだと装備内容は少し物足りない。例えば、フロントパーキングセンサーやアダプティブヘッドライト、ランバーサポートは装備されない。ただし、クルーズコントロール(ブレーキ対応)やリアビューカメラ、ナビゲーションシステム、各種エアバッグは標準装備される。

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220iは比較的低価格なスポーツクーペで、完成度も高く、184PS/27.5kgf·mというエンジンスペックにも不足はない。0-100km/h加速も7.2秒と十分だ。8速ATの変速は滑らかで正確なのだが、パドルシフトが標準装備されるとなお嬉しい。ステアリングも非常に正確で、フィードバックも豊富なので、コーナリングを楽しむことができる。

サスペンションは硬く、やや跳ね気味ではあるのだが、その代わり路面の情報がしっかりと伝わってくるので、自信を持って運転することができる。とはいえ、乗り心地の悪さは人によっては大きな問題になるかもしれない。

乗車定員は4人だし、リアシートはかなり狭い。ドアは大きいので後席へのアクセスは悪くないのだが、巨大で重いドアは接触事故を招く恐れもある。

ただ、実用性の低さを差し引いて考えても、高い走行性能とBMWらしい成熟したデザインに魅力を感じる人は多いだろう。220iのパフォーマンスは圧倒的とまでは言えないのだが、かといって不足を感じるほどでもなく、十分に楽しめる領域にあるし、価格帯を考慮すれば十分満足できそうだ。

リアシートは6:4分割可倒式で、シートを倒せば荷室を広げる(280L→335L)ことはできる。それに、実際にこの車で牽引などする人がいるかは知らないが、最大牽引重量は1,500kgだ。

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4万豪ドル超の小型車は少ないのだが、競合車は手強い。アウディにはより実用的な(4ドアの)A3があるし、メルセデスにはエンジン性能こそ低いがCLA200という車もある。そしてもちろん、同じBMWの1シリーズとも競合するだろう。

BMW 220iはクーペの中ではかなり安い部類に入る。日常的に使える車だし、必要に駆られれば4人を乗せることも可能だ。

スタイリッシュなデザインと洗練された走行性能を兼ね備えたBMW 220iクーペは十分に競争力のある車と言えるだろう。