インド「Top Gear」によるメルセデス・ベンツ C220d の試乗レポートを日本語で紹介します。


C220d

Cクラスの設計はまだそれほど古くない。なので、まだフルモデルチェンジまでは数年ある。Cクラスはモデルライフ中間のマイナーチェンジを行い、今回は新型C220dに試乗した。今回のマイナーチェンジはそれほど大掛かりなものではなく、外観からは違いがほとんど分からない。

エクステリアの最大の変更点はフロントグリルだ。一部グレードに新たにダイヤモンドグリルが装備されている。ほかにも、よく見ると前後バンパーのデザインもわずかながら変更されていることに気付く。前後のライトも変更されており、前後ともにすべてLEDとなる。

インテリアに関しては従来とほとんど変わっていない。試乗車の内装はブラックとアルミニウムの組み合わせで、個人的には気に入った。メーターは従来同様二眼のアナログメーターで、中央のインフォテインメントスクリーンは従来より大画面になっている。

ステアリングスイッチ部分には新たにタッチコントロール用のトラックパッドが追加されている。トラックパッド自体そもそも使いやすいものではないのだが、それでも従来よりは操作しやすくなっている。インテリアの変更点はこれくらいで、他は従来通りだ。ナビもオーディオもシートも変わっていない。

interior

今回のマイナーチェンジの肝はエンジンだ。シャシに関してはほとんど手が入っていないのだが、エンジンには大きく手が入っている。2.0Lターボディーゼルエンジンは最高出力195PS、最大トルク40.8kgf·mとなった。トランスミッションは新設計の9速ATが組み合わせられる。

静粛性は高いし、加速も良く、0-100km/h加速は8.4秒でこなす。特に実用域での加速性能には驚かされた。簡単な計測をしてみたところ、30-50km/h加速は1.6秒、50-70km/h加速は2.1秒を記録した。しかも、これだけの性能を有しながら、シティ燃費は13.2km/L、ハイウェイ燃費は18.1km/Lを実現している。

ハンドリング性能は基本的に従来通りで、コーナリング時に左右への荷重移動が気になることはあるものの、基本的に操作性は高い。なによりCクラスの魅力は走行性能と快適性の両立だ。日常的な移動手段として、Cクラスは非常に魅力的だ。

Cクラスは自分で運転するにも人に運転させるにも適している稀有な車だ。442.5万ルピーという価格もドイツ製高級車としてはそれほど高くない。