英国「MotoringBox」によるマツダ3(日本名: アクセラ)SKYACTIV-D 2.2の試乗レポートを日本語で紹介します。


Mazda3

2017年モデルのマツダ3はフロントグリルのデザインがより立体的な造形となり、フォグランプ周辺のデザインも変更され、新たにドアミラーウインカーが採用された。セダン、ハッチバックともにLEDヘッドランプが選択できるようになり、ハッチバックはバンパーのデザインも変更されている。

インテリアにも改良が施され、よりドライバーオリエンテッドになっている。インテリアパネルやドアハンドル周りの質感は向上し、電動パーキングブレーキの採用によってセンターコンソールには余裕が生まれた。

試乗車には150PSの2,191ccコモンレールディーゼルエンジンが搭載されていた。このエンジンは低フリクションでアルミの多用によって軽量化されており、可能な限り効率性が高められている。ツインターボはターボラグを最小限に抑えるような設計となっており、アクセルを踏めばすぐにそれを実感できる。おかげで中回転域の性能も高く、追い越し時にも余裕がある。

rear

燃費性能も高く、試乗時の平均燃費は20.7km/Lだった。環境規制ユーロ6も余裕でクリアしており、尿素水を補給する必要もないのでオーナーの負担も少ない。0-100km/h加速は8.1秒で、最高速度は209km/hとなる。

マツダ3には全車に先進的なアイドリングストップ技術「i-stop」が装備される。このシステムはマツダによる完全独自開発で、マツダのSKYACTIVエンジンに合わせた設計となっている。

ハンドリングは非常にバランスが良く、とても気に入った。ワインディングロードでも自在に操ることができた。ステアリングは軽くて俊敏で、前輪越しに路面状況が細やかに伝わってくる。6速MTの操作感も見事で、誇張抜きでマツダ3は傑作だと感じた。

interior

ABSやEBD、スタビリティコントロール、トラクションコントロール、エマージェンシーストップシグナル、ヒルローンチアシスト、タイヤ空気圧監視システムはすべて標準装備となる。6エアバッグやISOFIX対応リアシートも標準装備だ。

マツダ3の完成度は非常に高い。商品改良によって競合車を超えた仕上がりとなっており、成功して然るべき車だ。