インド「Top Gear」によるスズキ・アルトK10の試乗レポートを日本語で紹介します。


Alto K10

スズキ・アルトに敵う小型ハッチバックはほとんどない。アルトK10は2010年の発売以来わずか4年で43万台を売り上げ、初代モデルから数えると2014年までに260万台を売り上げている。アルトはマルチ・スズキの中でも最も売れているモデルだ。

マルチ・スズキはアルトに自動変速マニュアルトランスミッション(AMT)を新設定し、商品力の向上を図った。しかし、その新機能について説明する前に、まずはアルトという車の特徴について説明しよう。

アルトK10は旧型アルトと比べると成熟した印象がある。小型のフロントグリルにはメッキのアクセントが入り、ヘッドランプの形状もよりスポーティーになっている。ボディサイドのプレスラインも特徴的で、ドアミラーの形状も新しさを感じる。

1.0Lエンジンを搭載するアルトK10と0.8Lエンジンを搭載するアルト800を比較すると、フロントのデザインには差異があるものの、リアはかなり似ている。ボディサイズは全高・全幅ともにアルトK10のほうがわずかに大きく、シート地の違いやダッシュボードのメッキアクセントのおかげで、内装の質感もアルト800よりやや上質だ。

interior

最上級グレードの「VXi」にはUSBおよびAUX入力対応のオーディオシステムやフロントパワーウインドウ、集中ドアロック、フォグランプが標準装備となり、キーレスエントリー、運転席サイドエアバッグ、カラードドアミラーが装備される「VXi (O)」というモデルも選択できる。

リアシートはそれほど狭いわけではないのだが、背の高い人はやや窮屈に感じるかもしれない。乗車定員は5人なのだが、リアシートに3人乗るのはかなり窮屈そうだ。

アルトK10に搭載されるのはK10B型の998cc 3気筒ガソリンエンジンだ。このエンジンは従来よりも圧縮比が高くなっており、最高出力68PS、最大トルク9.2kgf·mを発揮する。このエンジンは元気が良く、アルトK10の魅力のひとつだ。パワーの出方は滑らかだし、レッドラインの6,500rpm付近まで回しても気持ちが良い。

5速AGSとの相性も良好だ。5速では2,500rpm程度で80km/h巡航をすることができる。1速から2速、2速から3速への変速はぎくしゃくすることもあるのだが、基本的に応答性も良好だ。それに、パワーが必要なときにはしっかりとギアをホールドしてくれる。

rear

アルトのステアリングは軽く、俊敏な走りを見せてくれるので、街中でも高速道路でも簡単に扱うことができる。サスペンションのセッティングも良好で、155/65R13という細いタイヤを履いているにもかかわらず、乗り心地はなかなか良い。舗装の悪い道でもそれなりに快適だ。

フロントにはベンチレーテッドディスクブレーキが、リアにはドラムブレーキが採用され、制動力は十分にある。

グレード構成は下から「LX」、「LXi」、「LXi (CNG)」、「VXi」、「VXi (AGS)」、「VXi (O)」となる。AGSモデルの価格は406,000ルピーからで、セレリオのAGSモデルより40,000ルピー安い。

この結果、セレリオAGSの売り上げが減る可能性もあるのだが、いずれにしても顧客の選択肢が増えるのは良いことだろう。