英国「Auto Express」による日産 パルサー DIG-T、ヒュンダイ i30ターボ、プジョー 308 GT の比較試乗レポートを日本語で紹介します。


Pulsar, i30, 308

”ウォームハッチ”は最近の注目株だ。近年、ホットハッチほどハードコアではないながらも、普通のハッチバックよりもパフォーマンスを向上したモデルが続々と登場している。そんな中、日産は190PSの1.6Lターボエンジンを搭載するパルサーDIG-Tを発売した。

パルサーと競合するのは実力派の車ばかりだ。今回は、ウォームハッチの代表格であるプジョー・308 GT と、そして日産同様新たに参入したヒュンダイ・i30ターボをパルサーと比較することにした。

308 GT はウォームハッチの代表選手であり、今回の比較でも高い実力を見せてくれるだろう。一方、ヒュンダイは最高出力187PSで、3台の中で最も非力なのだが、果たしてその差を埋めることはできるだろうか。


ランニングコスト

3台のうちではパルサーが最も安く、3年間の維持費もパルサーが最も安くなる。リセールバリューや燃料費、保険料、点検費用、税金をすべて考慮しても、3年間のランニングコストはi30よりもわずかに安く、プジョーと比べると大幅に安い。


エンジン

3台ともエンジンは他のモデルと共有している。パルサーに搭載される190PSのユニットはジュークNISMO RSのデチューン版で、308 GT に搭載される205PSのユニットは 208 GTi と共通だ。i30ターボのユニットは201PSのキア・シードGT と共通なのだが、どういうわけか最高出力はi30のほうが低い。


質感

質感はプジョーが明らかに勝っている。安っぽさを感じるパルサーやi30と比べると明らかに上質だし、特にi30は質感に課題が残る。価格はプジョーが3台の中で最も高いのだが、その価格差は質感を考えれば十分納得できるものだ。


結論

Winner: プジョー・308 GT

308

308 GT は3台の中で最も高価なのだが、CO2排出量は最も少なく、装備内容も充実しているので、価格差は十分に埋めることができる。ランニングコストは安いし、インテリアの質感も高く、エンジンのパフォーマンスも高く、シャシも優秀で、全方位的に高い実力を見せてくれた。リアシートはやや狭いのだが、荷室は3台で最も広く、実用性も高いと言えるだろう。

2nd: ヒュンダイ・i30ターボ

i30

標準のi30は非常に穏やかなモデルなのだが、ターボの走りは見事だ。グリップ性能は高く、ホットハッチにも匹敵するほどの操作性も兼ね備えている。ただ、完璧とは言えず、例えばCO2排出量は3台の中で最も多い。装備内容も充実しているのだが、経済性ではパルサーに負けている。

3rd: 日産・パルサー DIG-T

Pulsar

パワフルなエンジンを搭載しても、パルサーの魅力が増すことはなかった。パルサーの中では最速なのだが、シャシはあまり変わっておらず、3台の中では実力不足が露呈してしまった。経済性の高さは欠点をある程度補ってはくれるものの、やはりウォームハッチには走りの良さが不可欠だ。残念ながら、パルサーにはそれがない。