英国「Auto Express」によるシュコダ・オクタヴィア エステートの試乗レポートを日本語で紹介します。
フォルクスワーゲングループから登場する無数の派生モデルの中でも、150PSの2.0Lディーゼルエンジンを搭載するシュコダ・オクタヴィア エステートは特に堅実なモデルだ。街中で人目を引くようなことは決してないのだが、実用性や価格、快適性を重視してファミリーカーを選ぶなら、これ以上の車はないだろう。
シュコダでも最も売れているオクタヴィアは2017年にマイナーチェンジを行った。劇的な変化があるわけではないのだが、そもそも従来のオクタヴィア自体が万能な車だったので、大きな変更をする必要はない。とはいえ、新たに分割型のヘッドランプが採用され、インフォテインメントシステムもアップデートされており、また先進安全装備も追加された。
最量販グレードである「SE L」の2.0Lディーゼルはエステートが24,556ポンドで、ハッチバックと比べると1,200ポンド高い。価格自体はフォードやセアト、プジョーの競合車とほぼ横並びなのだが、シュコダは装備内容が充実している。17インチアルミホイールやアルカンターラ&レザーインテリア、8インチインフォテインメントシステム、LEDヘッドランプ、Wi-Fiホットスポットはすべて標準装備だ。
プジョー・308 SW(660L)には負けるのだが、オクタヴィア エステートの荷室はクラス最大級だ。荷室容量は610Lで(ちなみにハッチバックも590Lと十分に広い)、リアシートを倒すと1,740Lまで拡大する。プジョーには遅れを取っているものの、シュコダは荷室の機能も充実しており、荷室には床下収納やフック、12V電源ポートが備わる。
オクタヴィアには6種類(ガソリン、ディーゼルそれぞれ3種類ずつ)のエンジンが用意され、そのうちのひとつが150PSの2.0Lディーゼルエンジンだ。6種類の中でも、パフォーマンスと燃費、静粛性すべての面でバランスの取れたこのエンジンがベストかもしれない。
低速域ではエンジン音がわずかに気になるのだが、加速すればまったく気にならなくなる。長距離を走ると23.3km/Lというカタログ燃費に近い実燃費を叩き出したので驚いてしまった。
メカニズム的にはマイナーチェンジでほとんど変わっていないのだが、オプションでアダプティブダンパーが選択できるようになった。コンフォート、ノーマル、スポーツの3種類の走行モードが選択できるのだが、実際のところ3つのモードでほとんど差はない。
走りはこれまでのオクタヴィアと大差なかった。非常に堅実で、運転しやすく、しかし驚きもない。ただ、決して非難しているわけではない。路面の衝撃は最大限吸収されているし、軽いながらも正確なステアリングはタイトなワインディングでも安心して操作できた。
ディーゼルらしく低回転域のトルクは力強く(最大トルクは34.7kgf·m)、サスペンションもしなやかなので、起伏の激しい道路も速く快適に運転することができる。高速道路では持ち前の穏やかな性格のおかげで疲れもなく運転することができる。人と荷物を快適に、安全に、長距離運搬するための手段として、オクタヴィア エステートに勝る車はそうないだろう。
レンタカーで乗ったのですが、安くて広くて十分走りました。本場の評価も同様なのがわかってうれしかったです。ありがとうございました😊
auto2014
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