英国「Auto Express」によるメルセデス・ベンツ C350 CDI エステートの試乗レポートを日本語で紹介します。

※内容は2011年当時のものです。


C350 CDI

デザインが刺激的なメルセデスはCLSだけではない。メルセデスで最も売れているCクラスにも改良が行われた。今回は最上級モデルであるC350ディーゼルのエステートに試乗した。新型Cクラスは2011年6月登場予定だが、果たしてそれを待つ価値はあるのだろうか。

新型もプロポーションは従来同様端正で、新デザインのヘッドランプやバンパー、それに軽量化されたアルミボンネットが採用されたことで、他の最新のメルセデスにも引けを取らない。

車内に乗り込むと、違いはすぐに分かる。インテリアの材質はすべてが刷新され、新型Cクラスはメルセデスの上級モデルと同等の高い質感を実現している。3スポークの本革ステアリングは新型CLSと共通で、センターコンソールはドライバー側に傾いており、COMMANDシステムはダッシュボードと一体化している。

rear

安全装備もSクラスから採用されたものなどが追加装備されており、LKAやレーダークルーズコントロールなど、新たに10種類の安全装備が加わっている。そして実際に走り始めてみると、改良された3.0Lエンジンにも心惹かれる。

最高出力は32PS向上して265PSとなり、63.2kgf·mという最大トルクをわずか1,600rpmから発揮する。おかげでパフォーマンスにはかなり余裕があるし、音も魅力的だ。それに、メルセデスのBlueEFFICIENCY技術が使われ、全車にアイドリングストップシステムが標準装備されるので、経済性は従来よりも向上している。カタログ燃費は16.6km/Lで、CO2排出量はカンパニーカーにも優しい154g/kmとなる。

改良型7G-TRONICは従来通り滑らかで、特にオートモードでは快適なので、C350の穏やかなキャラクターとよく合っている。同様にサスペンションも快適志向(スポーツモデルも例外ではない)で、運転するのは「楽しい」というより「楽」だ。

interior

実用的なステーションワゴンとして、Cクラスエステートの実力は非常に高い。荷室容量はリアシート使用時でも485Lと広大だ。ただし、パーセルシェルフが固定されているので、最大1,500Lの荷室を最大限に活用するのは面倒だ。

問題点は他にもある。リアシートはやや硬くて座り心地は良くないし、COMMANDシステムはアウディのMMIほど直感的には使えない。こういった細かい欠点が積み重なることで車の魅力は下がってしまう。とはいえ、現時点においてはBMWやアウディより、Cクラスエステートの総合力は上だろう。