英国「Auto Express」によるロータス・エヴォーラ スポーツ 410 の試乗レポートを日本語で紹介します。


Evora Sport 410

どんなスポーツカーでも、パワーを増強し、ダウンフォースを倍にして空力性能を改善し、車重を70kg削ればパフォーマンスは確実に向上する。ましてや、元となる車がそもそも優秀であったロータス・エヴォーラ 400なら、改善の結果は相当に良いものになるはずだ。

そうして誕生したのが82,000ポンドのロータス・エヴォーラ スポーツ 410だ。価格は高いのだが、ロータスによると設計は全体にわたって大きく見直されているそうだ。

スーパーチャージドV6エンジンの最高出力は10PS向上しているのだが、この車の最大の注目点はそこではない。この車の目玉は軽量化とシャシ強化だ。ただでさえ70kgという軽量化は決して簡単な仕事ではないし、ましてや元となった車はすでにかなり軽いエヴォーラ 400だ。しかし、厳密な軽量化の結果、410の車重はわずか1,325kgとなった。

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そのほか、ダンパーのチューニングが変更され、絶大なグリップを誇るミシュラン Pilot Sport Cup 2 が装着されたことで、正確性や操作性がさらに向上している。ノーフォークにあるロータスのテストトラックでは410が400よりも3秒速いラップタイムを記録したそうだ。

公道で走らせてみると、410はかなりスポーティーなのだが、それでも快適性が破綻しているわけではない。乗り心地は見事だし、一方で5,500ポンドのチタンエグゾーストシステムのおかげで見事な排気音が響き渡る。フロントタイヤはより幅が広くなっているのだが、タイヤノイズに関してはこのようなタイプの車としては許容できるレベルにある。ちなみに、ロータスは410がポルシェ・911 GT3に相当する車であると考えているようだ。

410は非常に速くて(0-100km/h加速は4秒で、最高速度は306km/hだそうだ)騒々しい車なのだが、一方で決してサーキット専用車というわけではなく、日常的に使うこともできる。エアコンやインフォテインメントスクリーンは取り去られてしまっているのだが(オプションで装備することもできる)、室内は剥き出しのレーシングカーという感じはしない。

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サーキットでの実力は非常に高く、ハンドリングはきびきびしているし、グリップ性能もかなり余裕があり、ステアリングやブレーキも優秀だ。嬉しいことに、変速に関しても従来より滑らかでフィールが向上している。

ただ、同価格帯の911と比べると、車との一体感はロータスのほうがあるのだが、サーキットでの性能に関しては911に勝っているとはあまり思えなかった。