英国「PistonHeads」によるトミーカイラ ZZのレビューを日本語で紹介します。


ZZ

トミーカイラ ZZ という車がイギリス人の間で有名になったのは1999年のことで、その年、PlayStationのゲーム、『グランツーリスモ2』がイギリスで発売された。

当時、最高のドライビングシミュレーターとも言われていた『グランツーリスモ』では、日本版ロータス・エリーゼとも言えるトミーカイラ ZZ を購入することができた。

ZZはまさしく「日本版エリーゼ」と呼ぶに相応しい車であり、日本のチューニング会社であるトミーカイラは、イギリスのスポーツカー市場で受け入れられるため、車をイギリスのノーフォークで製造し、日本へと輸出していた。

悲しいかな、実際の販売台数はPlayStation内で売れた台数よりも圧倒的に少なかった。しかし残念でならない。この車にはたくさんの魅力が存在する。

ZZは2人乗りで、車重は1トンを切り(スペックにもよるが670kg程度らしい)、プリメーラeGTやアルメーラGTiでもおなじみの日産自動車製 SR20DE型 2.0L 4気筒エンジンが搭載される。最高出力は200PSまで向上しているそうだ。駆動力は5速MTを介して後輪に伝えられる。

ZZは限界域ではかなり不安定な車で、1990年代に販売されたのだが、わずか200台程度しか製造されなかった。その後、Leading Edgeという企業がトミーカイラからZZの製造権を獲得し、出力によって「190RT」もしくは「240RT」に名前を変えて販売が続けられた。

Leading Edgeが製造した後期モデルは初期の不安定さが払拭され、かなり運転の楽しい車に変貌した。ちなみに車重は809kgとされている。しかし、それでもエリーゼやケータハムとまともに競合することはできず、結局は短命に終わってしまった。