英国「Auto Express」による三菱 i-MiEVの試乗レポートを日本語で紹介します。

※内容は2009年当時のものです。


i MiEV

電気自動車は見た目も変だし安全性も低いし、現実的ではない、なんてことを考えている人には、その反証として三菱のi-MiEVを提示したい。i-MiEVは大手自動車メーカーから販売される初の量販電気自動車であり、i という車はまったく新しい領域に至った。

i-MiEVは5人乗りの5ドア車で、246Lの荷室を備える小型車だ。当然、排出ガスは一切排出しない。ガソリンエンジンを搭載する i はかなりの人気で、イギリス割当分の600台は即座に完売した。ガソリン車の i は広大な室内を特徴としていたのだが、それは電気自動車になってもまったく損なわれていない。

では、i-MiEVの走りの実力はどれほどのものなのだろうか。静かで速い、という表現がこの車を最もよく表しているだろう。最高出力は64PSで、最大トルクはガソリン車の倍以上の18.4kgf·mだ。フロア下に200kgのリチウムイオンバッテリーを搭載しているため、スタビリティも向上している。しかしながら、i-MiEVは後輪駆動車とはいえ、タイヤは細いしステアリングは軽いので、飛ばしたくなるような性格ではない。

interior

航続距離に関しては、三菱によるとフル充電の状態で最大160km程度の走行が可能だという。ライトを点灯し、ワイパーを作動させ、暖房とオーディオをオンにして走行した場合(冬の通勤ならこれが普通だろう)、航続距離は大幅に低下してしまう。ただし、エコモードにするとパワーが抑えられて街中での航続距離を伸ばすことができる。通勤くらいならエコモードでも十分だろう。

家庭用のコンセントだとフル充電まで6時間かかり、急速充電器を利用すると20分程度での充電も可能となる。

電気自動車なので決して安くはなく、i-MiEVは最低でも2万ポンドはかかってしまう。それでもオーダーは多数入っているようで、販売初年度だけで200台程度はほぼ確実に売れるだろう。


Mitsubishi i Miev