英国「Auto Express」によるアルファ ロメオ・ジュリア ヴェローチェ Q4の試乗レポートを日本語で紹介します。

アルファ ロメオ・ジュリアを欲しがっている人はきっと多いだろう。久々に登場したアルファの後輪駆動セダンはドイツの競合車と同等に渡り合える実力を有しているばかりでなく、そのスペックも魅力的だ。
ジュリアにはBMW 3シリーズ、メルセデス・ベンツ Cクラス、アウディ・A4と同じくらい多くのモデルが存在する。200PSの2.0Lモデルと510PSのクアドリフォリオの間を埋めるジュリア ヴェローチェもそのひとつだ。
エンジンは基本的に標準の2.0Lと同じで、アルミニウムブロックおよびヘッド、使われている直噴技術や可変ジオメトリーターボチャージャーも共通だ。しかし、最高出力は80PS、最大トルクは7.1kgf·m向上しており、0-100km/h加速は0.9秒向上している。カタログスペックの数値では325PSのBMW 340iと差があるのだが、ヴェローチェは340iと同じくらい速い。
イギリス仕様車には2WDの8速ATしか設定されないのだが、今回は4WDモデルであるQ4のAT車に試乗した。イギリスでは手に入れられない仕様なのだが、今回は4WD仕様の実力を試してみることにしよう。

標準車とのパフォーマンスの違いはすぐに体感できる。レッドゾーンまで回したくなるエンジンでは決してないのだが、排気音はドライバーを掻き立てる。
スロットルレスポンスは鋭敏で、ドライブモードセレクター「DNA」によってナチュラルからダイナミックまで変更することもできる。8速ATは滑らかで応答性も良く、大きなアルミ製パドルシフトを使ったマニュアル変速も楽しい。
ジュリアの最大の強みはシャシだろう。4WDシステムのおかげでドライコンディションではまるで動じないのだが、クアドリフォリオ以外のモデルはトラクションコントロールおよびスタビリティコントロールをオフにできないので、2WDモデルを選んでもそれほどテールハッピーにはならないだろう。
とはいえ、ジュリアはどのモデルもバランスが良いし、ステアリングはクイックで正確だ。フィールはそれほど豊かではないのだが、車重は1,530kgと比較的軽いので、走りは俊敏で運転するのは楽しい。19インチホイールを履いていながら乗り心地は良いし、ブレーキペダルのフィールはややソフトながらも(それに、ちょっと強めにブレーキを踏むとハザードが点灯してしまう)、制動力は十分にある。

エクステリアデザインもジュリア スーパーとクアドリフォリオの間の子といった感じで、特に試乗車のボディカラー、新色のミサノブルーは目立っていた。18インチアルミホイールが標準装着だったのだが、試乗車はオプションの19インチを履いており、クアドリフォリオと同等の存在感を放っていた。
室内もジュリア スーパーとは違い、スポーツレザーシートやアルミパネル、そしてフェラーリ風のシフトパドルなどが追加されていた。ただ、内装の質感はそれほど高くない。シフトレバーはちゃちだ。とはいえ、ドライビングポジションは適切だし、調整もしやすく、シートのサポート性も良好だし、ステアリングもスタイリッシュだ。
スターターボタンはフェラーリのようにステアリング内に配置されている。しかし、アルファの4気筒エンジンが始動すると、フェラーリの幻想は砕かれてしまう。とはいえ、エンジンの応答性は高いし、音もそれなりにスポーティーだ。
コストパフォーマンスも高い。同等スペックのBMWは3,000ポンドほど高いし、メルセデスAMG C43は44,315ポンドもする。ヴェローチェには8.8インチタッチスクリーンナビゲーションシステムやDABラジオ、フロント・リアパーキングセンサー、キセノンヘッドランプなどが標準装備となる。エマージェンシーブレーキや車線逸脱警報、ランフラットタイヤも装備される。
New Alfa Romeo Giulia Veloce 2017 review

アルファ ロメオ・ジュリアを欲しがっている人はきっと多いだろう。久々に登場したアルファの後輪駆動セダンはドイツの競合車と同等に渡り合える実力を有しているばかりでなく、そのスペックも魅力的だ。
ジュリアにはBMW 3シリーズ、メルセデス・ベンツ Cクラス、アウディ・A4と同じくらい多くのモデルが存在する。200PSの2.0Lモデルと510PSのクアドリフォリオの間を埋めるジュリア ヴェローチェもそのひとつだ。
エンジンは基本的に標準の2.0Lと同じで、アルミニウムブロックおよびヘッド、使われている直噴技術や可変ジオメトリーターボチャージャーも共通だ。しかし、最高出力は80PS、最大トルクは7.1kgf·m向上しており、0-100km/h加速は0.9秒向上している。カタログスペックの数値では325PSのBMW 340iと差があるのだが、ヴェローチェは340iと同じくらい速い。
イギリス仕様車には2WDの8速ATしか設定されないのだが、今回は4WDモデルであるQ4のAT車に試乗した。イギリスでは手に入れられない仕様なのだが、今回は4WD仕様の実力を試してみることにしよう。

標準車とのパフォーマンスの違いはすぐに体感できる。レッドゾーンまで回したくなるエンジンでは決してないのだが、排気音はドライバーを掻き立てる。
スロットルレスポンスは鋭敏で、ドライブモードセレクター「DNA」によってナチュラルからダイナミックまで変更することもできる。8速ATは滑らかで応答性も良く、大きなアルミ製パドルシフトを使ったマニュアル変速も楽しい。
ジュリアの最大の強みはシャシだろう。4WDシステムのおかげでドライコンディションではまるで動じないのだが、クアドリフォリオ以外のモデルはトラクションコントロールおよびスタビリティコントロールをオフにできないので、2WDモデルを選んでもそれほどテールハッピーにはならないだろう。
とはいえ、ジュリアはどのモデルもバランスが良いし、ステアリングはクイックで正確だ。フィールはそれほど豊かではないのだが、車重は1,530kgと比較的軽いので、走りは俊敏で運転するのは楽しい。19インチホイールを履いていながら乗り心地は良いし、ブレーキペダルのフィールはややソフトながらも(それに、ちょっと強めにブレーキを踏むとハザードが点灯してしまう)、制動力は十分にある。

エクステリアデザインもジュリア スーパーとクアドリフォリオの間の子といった感じで、特に試乗車のボディカラー、新色のミサノブルーは目立っていた。18インチアルミホイールが標準装着だったのだが、試乗車はオプションの19インチを履いており、クアドリフォリオと同等の存在感を放っていた。
室内もジュリア スーパーとは違い、スポーツレザーシートやアルミパネル、そしてフェラーリ風のシフトパドルなどが追加されていた。ただ、内装の質感はそれほど高くない。シフトレバーはちゃちだ。とはいえ、ドライビングポジションは適切だし、調整もしやすく、シートのサポート性も良好だし、ステアリングもスタイリッシュだ。
スターターボタンはフェラーリのようにステアリング内に配置されている。しかし、アルファの4気筒エンジンが始動すると、フェラーリの幻想は砕かれてしまう。とはいえ、エンジンの応答性は高いし、音もそれなりにスポーティーだ。
コストパフォーマンスも高い。同等スペックのBMWは3,000ポンドほど高いし、メルセデスAMG C43は44,315ポンドもする。ヴェローチェには8.8インチタッチスクリーンナビゲーションシステムやDABラジオ、フロント・リアパーキングセンサー、キセノンヘッドランプなどが標準装備となる。エマージェンシーブレーキや車線逸脱警報、ランフラットタイヤも装備される。
New Alfa Romeo Giulia Veloce 2017 review