英国「Auto Express」によるホンダ・シビック 1.5 VTECターボの試乗レポートを日本語で紹介します。

新型シビックの1.0Lガソリンターボモデルは経済性も快適性も高く、感心させられた。今回はCVTが組み合わせられる1.5Lガソリンターボモデルに試乗し、上級モデルとしての実力を試すことにした。
排気量が大きいだけあって、1.0Lエンジンよりも静粛性は高く、どんな速度域でも室内は非常に静かだった。エンジン音だけでなく、風切り音やタイヤノイズも最小限に抑えられている。このCVTはCVTの中ではまともな方で、ターボエンジンのトルクのおかげもあってエンジンの回転数はある程度低く抑えられており、アクセルを踏むたびにエンジンの回転数が急激に上がるようなことはない。
残念ながら、CVTの欠点をすべて払拭できているわけではなく、特に一定以上の加速をしようとすると、エンジンの回転数が嫌な感じで上昇してしまう。音がうるさいわけではないのだが、隣の部屋で誰かが掃除機を使っているような感じがして気分は良くない。普段からまったく飛ばす気がないならCVTという選択肢もありだろうが、運転が好きな人は欠点が気になってしまうだろう。
速く走れる道に出るとパドルシフトを使ってみたくなるのだが、CVTは期待通りの反応をしてくれない。シフトダウン操作をしてもエンジンの回転数が徐々に上昇していくだけなので、結局、パドルシフトを操作しても不愉快なエンジン音の音量を調節するだけだ。
フォルクスワーゲン・ゴルフやシュコダ・オクタヴィア、セアト・レオンなどの競合車に搭載されるDSGのほうが、このクラスのハッチバックには合っているだろう。とはいえ、シビックのマニュアルトランスミッションは正確だし操作していて楽しいので、MTを選べば万事解決する。

ただし、この1.5Lエンジン自体は1.0Lエンジンと比べて元気がない。最高出力は182PSなので129PSの1.0Lエンジンよりパワフルなのだが、CVTモデルの場合、最大トルクの差は2.0kgf·mしかないので、普通に運転をしているとそれほど差を感じない。当然、アクセルを踏み込めばよっぽど速いのだが、CVTなのでそういう運転をしてもそれほど楽しくはない。
1.5Lエンジンのほうが元気はないのだが、一方で静粛性は高いので、そういう車を求める需要はあるのだろう。ただ、燃費は1.0Lより劣るので、大半の消費者には避けられてしまうことだろう。1.0Lモデルの燃費は19.6km/Lなのに対し、1.5Lモデルの燃費は16.4km/Lだ。
ただ、素の性能自体は1.0Lモデルと変わらず、運転は楽しい。ステアリングはクイックで、グリップ性能も高いので、コーナーを飛ばすのは非常に楽しく、競合車にも負けない性能を有している。今回の試乗車にはアダプティブダンパーも装備されており、ダンパーを硬くしてロールを抑えることもできたのだが、その代わり乗り心地は悪化してしまい、また走行性能の変化もそれほど顕著ではなかったので、むしろ標準のままで走らせたほうがいいかもしれない。
ドライビングポジションも適切で、シートも快適だったのだが、それ以上にダンパーをソフトなセッティングにすると乗り心地が非常に良かったのが印象的だった。大き目の段差も驚くほど見事にいなし、街中でも高速道路でも落ち着いた走りを見せてくれた。

乗り心地と操作性は高い次元で両立されており、そしてだからこそ、インテリアの残念さが気になってしまう。最大の問題点がインフォテインメントシステムだ。見た目が古臭いだけでなく、応答性も悪いし、なにより使いづらい。
キャビン自体は機能的で収納スペースもたくさんあるし、場所によってはソフトで上質な素材も使われているのだが、一方で安っぽいプラスチックもたくさん使われており、特に上級グレードの試乗車ではそれが気になった。
今回試乗した「Prestige」はあまりにも高価だ。1.5Lターボが欲しいなら、マニュアルの「Sport」を選べば22,540ポンド(試乗車よりも5,010ポンドも安い)で購入できる。17インチアルミホイール、LEDヘッドランプ、オートエアコン、パーキングカメラ、ナビゲーションシステム、7インチタッチスクリーンは全車に標準装備となる。「Prestige」にはレザーシート、シートヒーター、上級オーディオなどが装備されるのだが、値段分の価値はなさそうに思える。
1.0Lモデルと比べると、1.5Lモデルはより快適で静かだ。しかし、CVTのせいで楽しさが削がれてしまっているし、なにより価格はあまりにも高い。1.0Lモデルのほうが快適性は高いし、運転していて楽しいし、装備内容は大差ないので、低価格な1.0Lモデルを選んだほうがコストパフォーマンスも良いだろう。
New Honda Civic 1.5 VTEC 2017 review

新型シビックの1.0Lガソリンターボモデルは経済性も快適性も高く、感心させられた。今回はCVTが組み合わせられる1.5Lガソリンターボモデルに試乗し、上級モデルとしての実力を試すことにした。
排気量が大きいだけあって、1.0Lエンジンよりも静粛性は高く、どんな速度域でも室内は非常に静かだった。エンジン音だけでなく、風切り音やタイヤノイズも最小限に抑えられている。このCVTはCVTの中ではまともな方で、ターボエンジンのトルクのおかげもあってエンジンの回転数はある程度低く抑えられており、アクセルを踏むたびにエンジンの回転数が急激に上がるようなことはない。
残念ながら、CVTの欠点をすべて払拭できているわけではなく、特に一定以上の加速をしようとすると、エンジンの回転数が嫌な感じで上昇してしまう。音がうるさいわけではないのだが、隣の部屋で誰かが掃除機を使っているような感じがして気分は良くない。普段からまったく飛ばす気がないならCVTという選択肢もありだろうが、運転が好きな人は欠点が気になってしまうだろう。
速く走れる道に出るとパドルシフトを使ってみたくなるのだが、CVTは期待通りの反応をしてくれない。シフトダウン操作をしてもエンジンの回転数が徐々に上昇していくだけなので、結局、パドルシフトを操作しても不愉快なエンジン音の音量を調節するだけだ。
フォルクスワーゲン・ゴルフやシュコダ・オクタヴィア、セアト・レオンなどの競合車に搭載されるDSGのほうが、このクラスのハッチバックには合っているだろう。とはいえ、シビックのマニュアルトランスミッションは正確だし操作していて楽しいので、MTを選べば万事解決する。

ただし、この1.5Lエンジン自体は1.0Lエンジンと比べて元気がない。最高出力は182PSなので129PSの1.0Lエンジンよりパワフルなのだが、CVTモデルの場合、最大トルクの差は2.0kgf·mしかないので、普通に運転をしているとそれほど差を感じない。当然、アクセルを踏み込めばよっぽど速いのだが、CVTなのでそういう運転をしてもそれほど楽しくはない。
1.5Lエンジンのほうが元気はないのだが、一方で静粛性は高いので、そういう車を求める需要はあるのだろう。ただ、燃費は1.0Lより劣るので、大半の消費者には避けられてしまうことだろう。1.0Lモデルの燃費は19.6km/Lなのに対し、1.5Lモデルの燃費は16.4km/Lだ。
ただ、素の性能自体は1.0Lモデルと変わらず、運転は楽しい。ステアリングはクイックで、グリップ性能も高いので、コーナーを飛ばすのは非常に楽しく、競合車にも負けない性能を有している。今回の試乗車にはアダプティブダンパーも装備されており、ダンパーを硬くしてロールを抑えることもできたのだが、その代わり乗り心地は悪化してしまい、また走行性能の変化もそれほど顕著ではなかったので、むしろ標準のままで走らせたほうがいいかもしれない。
ドライビングポジションも適切で、シートも快適だったのだが、それ以上にダンパーをソフトなセッティングにすると乗り心地が非常に良かったのが印象的だった。大き目の段差も驚くほど見事にいなし、街中でも高速道路でも落ち着いた走りを見せてくれた。

乗り心地と操作性は高い次元で両立されており、そしてだからこそ、インテリアの残念さが気になってしまう。最大の問題点がインフォテインメントシステムだ。見た目が古臭いだけでなく、応答性も悪いし、なにより使いづらい。
キャビン自体は機能的で収納スペースもたくさんあるし、場所によってはソフトで上質な素材も使われているのだが、一方で安っぽいプラスチックもたくさん使われており、特に上級グレードの試乗車ではそれが気になった。
今回試乗した「Prestige」はあまりにも高価だ。1.5Lターボが欲しいなら、マニュアルの「Sport」を選べば22,540ポンド(試乗車よりも5,010ポンドも安い)で購入できる。17インチアルミホイール、LEDヘッドランプ、オートエアコン、パーキングカメラ、ナビゲーションシステム、7インチタッチスクリーンは全車に標準装備となる。「Prestige」にはレザーシート、シートヒーター、上級オーディオなどが装備されるのだが、値段分の価値はなさそうに思える。
1.0Lモデルと比べると、1.5Lモデルはより快適で静かだ。しかし、CVTのせいで楽しさが削がれてしまっているし、なにより価格はあまりにも高い。1.0Lモデルのほうが快適性は高いし、運転していて楽しいし、装備内容は大差ないので、低価格な1.0Lモデルを選んだほうがコストパフォーマンスも良いだろう。
New Honda Civic 1.5 VTEC 2017 review

やっぱり欧州だとCVTはどうしても評価が下がってしまいますね・・・