英国「Daily Record」によるフォード・モンデオ Duratorq TDCi ECOnetic の試乗レポートを日本語で紹介します。


Mondeo

そういえば、『刑事タガート』には殺人犯の車としてフォード・モンデオが登場していた。試乗車のモンデオのトランクを開けると、そんなことを思い出した。身長にもよるだろうが、モンデオのトランクには死体が3人分は入りそうだ。それほどまでに広大だった。

別にモンデオが殺人犯向けの車だと言うつもりはないのだが、きっとモンデオのトランクは殺人犯にも使いやすいだろう。それに、モンデオは単に荷室が広いばかりではなく、燃費性能も高い。

今回の試乗車には経済性と環境性能を重視して設計されているフォードのECOneticエンジンが搭載されていた。カタログ燃費は27.8km/Lとなっている。

現行モンデオは非常に優秀な車だ。室内空間も荷室も広く、それでいてそれなりにスタイリッシュだ。フロントには特徴的なフォードのグリルを備え、試乗車には17インチアルミホイールまで装備されていた。モンデオは広くて快適なファミリーカーであり、少し前の「単なる移動手段」だったモンデオとは一線を画している。

rear

室内は広くて高級感もある。運転席を自分に合うポジションに調整すると、娘は「お父さんの後ろになら2mのラグビー選手だって余裕で乗れそう」と言った。にもかかわらず、運転していて大きく感じることはないし、駐車に苦労することもない。

室内は触れる場所どこもソフトで上質感があるし、操作系の配置も適切で、直感的に扱うことができる。センターコンソールにはナビ機能付きの8インチタッチスクリーンが装備されており、デュアルゾーンオートエアコンや各種エンターテインメント機能も備わる。

今回試乗した「Zetec」にはフロントシートヒーターとステアリングヒーターが含まれるウインターパッケージも装備されていた。「Zetec」は上から2番目の人気グレードで、装備はかなり充実している。

interior

モンデオのエントリーグレードは「Style」で、ほかに「Titanium」、「Zetec」、そして最上級グレードの「Vignale」が設定される。それとは別にスポーティーグレードの「ST-Line」も追加され、さまざまな選択肢から選ぶことができるようになった。

6速MTの変速は非常に滑らかで、快適に運転することができる。搭載されるのは最高出力120PSの1.5 Duratorq TDCi ディーゼルエンジンだ。このエンジンは発進から非常に滑らかで、非常に上質なエンジンだと感じた。

オプションも充実しており、レーンキーピングアシスト、道路標識認識システム、オートライト、雨滴感知式ワイパーはセットで525ポンドとリーズナブルだ。また、長尺物(あるいは死体も)を運ぶ際に便利なアームレストスルーは全車に装備されている。


Ford Mondeo review – latest long and sleek model is perfect economical family car says Maggie Barry