今回は、豪州「MOTOR」によるホールデン VF II コモドアの試乗レポートを日本語で紹介します。

コモドアの全販売台数のうち6割近くをスポーツモデル(SV6, SS, SS-V, SS-V Redline)が占めているという現状を考えれば、VFコモドアのII型への改良でもっとも重視されたのが大排気量モデルだったのも頷ける。
実際のところ、V6モデルの変更点はほとんどないのだが、V8モデルに関してはかなり大幅な変更が施されている。
最大の変更点は、従来搭載されていた6LのL77型エンジンに代わり、6.2LのLS3型エンジンが新規搭載されたことだ。革新的な変更ではないのだが、それでも排気量が拡大された点は注目に値する。
最高出力は413PS、最大トルクは58.1kgf·mまで向上ている。ギア比も変更され、最終減速比がショート化されてより加速性能重視となっている。

実際、加速性能は向上しており、0-100km/h加速はおよそ5秒となっている。それに、V8の音が好きな人にとっても朗報がある。ホールデンは音にもこだわっており、セイウチのような音を大音量で響かせる。その音は本当に合法的に公道を走れる車なのか疑ってしまうほどだ(もちろん合法だが)。
リアマフラー直前に2段階のフラップが装備されており、この効果によって音が車の下を通って車内へと伝わるようになっている。ほかにも、車内に音を伝えるためのプラスチック製のチューブも装備されている。V8好きのドライバーには嬉しい音響設備だ。
見た目の変化はあまりないのだが、エンジンへの吸気がより効率的になるような変更はされている。また、テールランプのデザインも変更されており、18インチおよび19インチホイールのデザインも変更され、ボディカラーには新色も追加されている。
Redlineにはブレンボ製のブレーキも装備されている。キャリパーの設計変更によってリアスタビライザーの配置が変更できるようになり、結果、操作性を犠牲にせずに乗り心地が改善している。

変更点はそれほど多くないのだが(そしてコストもそれほどかかっていないのだろうが)、車に乗ってみると大きな変化を感じ取ることができた。6AT車も6MT車もより力強くなっており、またエンジンはより高回転まで回せるようになっている。
ギア比がショート化されたことでよりすばしっこくなっているし、音はどんな車と比べても勝負できるだろう。このV8の音は本当に魅力的だ。
乗り心地と操作性のバランスは従来通り良く、安定性も高い。大き目の段差を踏んでもそれほど大きな衝撃は来ないし、ボディサイズを考慮すれば非常によくできた車だと思う。
新型のV8モデルはすべて排気量が6.2Lに拡大している。ロングホイールベースモデルのカプリスは排気管の設計が異なり、静粛性重視になっているのだが、ピックアップトラックのユートはコモドアと同様の改良を受けている。新型コモドアはオーストラリア製の最後のコモドアとしてふさわしい車に仕上がっている。
Holden VF II Commodore review

コモドアの全販売台数のうち6割近くをスポーツモデル(SV6, SS, SS-V, SS-V Redline)が占めているという現状を考えれば、VFコモドアのII型への改良でもっとも重視されたのが大排気量モデルだったのも頷ける。
実際のところ、V6モデルの変更点はほとんどないのだが、V8モデルに関してはかなり大幅な変更が施されている。
最大の変更点は、従来搭載されていた6LのL77型エンジンに代わり、6.2LのLS3型エンジンが新規搭載されたことだ。革新的な変更ではないのだが、それでも排気量が拡大された点は注目に値する。
最高出力は413PS、最大トルクは58.1kgf·mまで向上ている。ギア比も変更され、最終減速比がショート化されてより加速性能重視となっている。

実際、加速性能は向上しており、0-100km/h加速はおよそ5秒となっている。それに、V8の音が好きな人にとっても朗報がある。ホールデンは音にもこだわっており、セイウチのような音を大音量で響かせる。その音は本当に合法的に公道を走れる車なのか疑ってしまうほどだ(もちろん合法だが)。
リアマフラー直前に2段階のフラップが装備されており、この効果によって音が車の下を通って車内へと伝わるようになっている。ほかにも、車内に音を伝えるためのプラスチック製のチューブも装備されている。V8好きのドライバーには嬉しい音響設備だ。
見た目の変化はあまりないのだが、エンジンへの吸気がより効率的になるような変更はされている。また、テールランプのデザインも変更されており、18インチおよび19インチホイールのデザインも変更され、ボディカラーには新色も追加されている。
Redlineにはブレンボ製のブレーキも装備されている。キャリパーの設計変更によってリアスタビライザーの配置が変更できるようになり、結果、操作性を犠牲にせずに乗り心地が改善している。

変更点はそれほど多くないのだが(そしてコストもそれほどかかっていないのだろうが)、車に乗ってみると大きな変化を感じ取ることができた。6AT車も6MT車もより力強くなっており、またエンジンはより高回転まで回せるようになっている。
ギア比がショート化されたことでよりすばしっこくなっているし、音はどんな車と比べても勝負できるだろう。このV8の音は本当に魅力的だ。
乗り心地と操作性のバランスは従来通り良く、安定性も高い。大き目の段差を踏んでもそれほど大きな衝撃は来ないし、ボディサイズを考慮すれば非常によくできた車だと思う。
新型のV8モデルはすべて排気量が6.2Lに拡大している。ロングホイールベースモデルのカプリスは排気管の設計が異なり、静粛性重視になっているのだが、ピックアップトラックのユートはコモドアと同様の改良を受けている。新型コモドアはオーストラリア製の最後のコモドアとしてふさわしい車に仕上がっている。
Holden VF II Commodore review