今回は、英国「Auto Express」によるヴォクスホール・アギーラの試乗レポートを日本語で紹介します。
※内容は2008年当時のものです。

経済的なエンジンを搭載した環境に優しいコンパクトカーは多くの人に歓迎されるだろう。ヴォクスホール・アギーラはそんな条件にぴったり合った車と言えそうだ。
新型アギーラは箱型だった旧型アギーラとはまったく違う車だ。Aセグメントクラスの競争に本格的に参入していくことになるだろう。以前にヨーロッパの道路でも試乗しているのだが、今回は混雑したイギリスの街中でも試乗してみることにした。
旧型アギーラはスズキ・ワゴンR+のバッジエンジニアリング車だったのだが、新型もその流れを汲んでいる。新型アギーラはスズキ・スプラッシュのバッジエンジニアリング車となる。
5ドアなのは旧型と共通なのだが、エクステリアを見ると、旧型よりもよっぽど空力的に有利なデザインになっていることが分かる。インテリアはツートーンのテーマとなっており、エントリーグレードの「Expression」以外にはダッシュボードから飛び出すミニ風のおしゃれなタコメーターも装備される。ただし、使われているプラスチックは安っぽく、せっかくのインテリアデザインも台無しになっている。

インテリアは旧型アギーラのオーナーばかりでなく、若年の新たな顧客(とくに女性)にも受けるように設計されているようだ。ただ、細かい部分に目を向けると粗が見えてくる。例えば、ウインカーレバーの操作音はかなりうるさい。
新型アギーラは旧型よりも200mm長くなっているものの、全長は3,700mmをわずかに超えるくらいだ。それでも室内空間は驚くほど広く、特にリアシートには2人の大人が快適に座ることができる。ただ、基本的にリアシートに座ることになるのは子供だろう。アギーラは5人乗りで、リアシートにはちゃんとシートベルトも3人分付いている。
荷室容量は競合車と比べて大きく変わらず、一部グレードには使いやすい床下収納も用意される。リアシートは6:4分割可倒式で、シートを倒すと荷室容量は1,050Lまで増える。
エンジンは3種類用意される。65PSの1.0Lガソリンエンジンと75PSの1.3LディーゼルエンジンはいずれもCO2排出量120g/kmを切るため、減税対象となる。ただし、最量販モデルになると予想されているのは86PSの1.2Lガソリンエンジン搭載車だ。MTモデルの場合、1.2L車のCO2排出量は131g/kmとなる。

1.2Lモデルが最量販モデルになると予想されている理由は単純だ。1.0Lモデルには余裕が少ないし、ディーゼルモデルは車格を考えるとあまりにも高価だ。1.3LのCDTIエンジンはコルサと共通なのだが、このエンジンは1.2Lガソリンエンジンと比べるとパフォーマンスも物足りない。
アギーラが最も進歩したのは走りだ。旧型は単なる移動手段に過ぎなかったのだが、新型は扱いやすく、なにより運転していて楽しい。それは街中を走ろうが田舎のワインディングロードを走ろうが変わらない。高速道路だとやややかましいのは事実なのだが、1.2Lの4気筒ガソリンエンジンは回したくなる性格だ。5速MTも滑らかで安心して操作ができる。
1.0Lの最廉価グレード「Expression」は7,595ポンドなのだが、今回試乗した1.2Lの「Club」は8,895ポンドとなる。このモデルには6エアバッグやMP3プレイヤー、パワーウインドウが追加装備されている。ヴォクスホールはこのグレードが最量販グレードになると予測しているようだ。このグレードには他にもオーディオ操作用のステアリングスイッチや電動ドアミラーも装備されている。
ただし、装備をたくさん付けたいのであれば、代わりにスズキ・スプラッシュを検討するべきだろう。こちらのほうがアギーラより安い。特にESPの装備を考慮する場合、スプラッシュだと標準装備のESPが、アギーラだと400ポンドのオプションになっている。とはいえ、アギーラが魅力的なコンパクトカーである点は間違いないだろう。
Vauxhall Agila 1.2 club
※内容は2008年当時のものです。

経済的なエンジンを搭載した環境に優しいコンパクトカーは多くの人に歓迎されるだろう。ヴォクスホール・アギーラはそんな条件にぴったり合った車と言えそうだ。
新型アギーラは箱型だった旧型アギーラとはまったく違う車だ。Aセグメントクラスの競争に本格的に参入していくことになるだろう。以前にヨーロッパの道路でも試乗しているのだが、今回は混雑したイギリスの街中でも試乗してみることにした。
旧型アギーラはスズキ・ワゴンR+のバッジエンジニアリング車だったのだが、新型もその流れを汲んでいる。新型アギーラはスズキ・スプラッシュのバッジエンジニアリング車となる。
5ドアなのは旧型と共通なのだが、エクステリアを見ると、旧型よりもよっぽど空力的に有利なデザインになっていることが分かる。インテリアはツートーンのテーマとなっており、エントリーグレードの「Expression」以外にはダッシュボードから飛び出すミニ風のおしゃれなタコメーターも装備される。ただし、使われているプラスチックは安っぽく、せっかくのインテリアデザインも台無しになっている。

インテリアは旧型アギーラのオーナーばかりでなく、若年の新たな顧客(とくに女性)にも受けるように設計されているようだ。ただ、細かい部分に目を向けると粗が見えてくる。例えば、ウインカーレバーの操作音はかなりうるさい。
新型アギーラは旧型よりも200mm長くなっているものの、全長は3,700mmをわずかに超えるくらいだ。それでも室内空間は驚くほど広く、特にリアシートには2人の大人が快適に座ることができる。ただ、基本的にリアシートに座ることになるのは子供だろう。アギーラは5人乗りで、リアシートにはちゃんとシートベルトも3人分付いている。
荷室容量は競合車と比べて大きく変わらず、一部グレードには使いやすい床下収納も用意される。リアシートは6:4分割可倒式で、シートを倒すと荷室容量は1,050Lまで増える。
エンジンは3種類用意される。65PSの1.0Lガソリンエンジンと75PSの1.3LディーゼルエンジンはいずれもCO2排出量120g/kmを切るため、減税対象となる。ただし、最量販モデルになると予想されているのは86PSの1.2Lガソリンエンジン搭載車だ。MTモデルの場合、1.2L車のCO2排出量は131g/kmとなる。

1.2Lモデルが最量販モデルになると予想されている理由は単純だ。1.0Lモデルには余裕が少ないし、ディーゼルモデルは車格を考えるとあまりにも高価だ。1.3LのCDTIエンジンはコルサと共通なのだが、このエンジンは1.2Lガソリンエンジンと比べるとパフォーマンスも物足りない。
アギーラが最も進歩したのは走りだ。旧型は単なる移動手段に過ぎなかったのだが、新型は扱いやすく、なにより運転していて楽しい。それは街中を走ろうが田舎のワインディングロードを走ろうが変わらない。高速道路だとやややかましいのは事実なのだが、1.2Lの4気筒ガソリンエンジンは回したくなる性格だ。5速MTも滑らかで安心して操作ができる。
1.0Lの最廉価グレード「Expression」は7,595ポンドなのだが、今回試乗した1.2Lの「Club」は8,895ポンドとなる。このモデルには6エアバッグやMP3プレイヤー、パワーウインドウが追加装備されている。ヴォクスホールはこのグレードが最量販グレードになると予測しているようだ。このグレードには他にもオーディオ操作用のステアリングスイッチや電動ドアミラーも装備されている。
ただし、装備をたくさん付けたいのであれば、代わりにスズキ・スプラッシュを検討するべきだろう。こちらのほうがアギーラより安い。特にESPの装備を考慮する場合、スプラッシュだと標準装備のESPが、アギーラだと400ポンドのオプションになっている。とはいえ、アギーラが魅力的なコンパクトカーである点は間違いないだろう。
Vauxhall Agila 1.2 club
MTなら割と良い車なのかなあって思った(それならスイフト買えばいいかとも思ってしまう)
一応小型トール車なので乗りやすさ使いやすさ、積載量は当時のスイフトよりはあると思う、まあ今買うならこれより良い車がいっぱいあるからそっちを買うべきだよ。
ただケチなスズキにしてはカーテンエアバッグがついてたりと安全装備はちょっと良い