今回は、英国「Auto Express」によるフォルクスワーゲン・ゴルフRの試乗レポートを日本語で紹介します。

定評あるフォルクスワーゲン・ゴルフがマイナーチェンジを受け、ホットハッチのゴルフRも新しくなった。ゴルフRはハイパフォーマンスモデルであり、新型ゴルフRに搭載される2.0L 4気筒ガソリンエンジンは最高出力310PSを発揮する。
従来型ゴルフRと比べると最高出力は10PS向上しており、0-100km/h加速は、今回試乗したDSGモデルの場合、わずか4.6秒と信じがたいほどに速い。しかしながら、実際に公道で運転してみると、そんな数字のことなど忘れてしまう。
4WDのグリップと筋骨隆々なターボエンジンのおかげでゴルフRは非常に速く、イギリスの一般公道の大半では速すぎるくらいだ。7速DSGは非常に素早くシフトアップしていき、制限速度内で加速を楽しむことはほとんどできない。

フォード・フォーカスRSほどの狂気は感じられない。凹凸の多い道路でもフォーカスRSより落ち着いている。ステアリングはもっとシャープでも良いのだが、それでもRの速さに見合ったクイックさはある。コーナリング性能も非常に高く、グリップにも余裕があるし、制動性能も高いので、自信を持ってコーナーに進入することができる。
ドライバーを笑顔にするという意味では、旧型シビックタイプRやフォーカスRSには及ばない。エンジンにはそれほどの情熱もないし、ホンダと比べると重く感じられるし、フォードと比べるとコーナーでの遊び心が足りない。しかし、最強のゴルフがホットハッチの中でも指折りの存在であることは変わらないし、あくまでもゴルフなので、パフォーマンス以外の部分での実力も非常に高い。
乗り心地はフォーカスRSよりも良いし、ドライビングポジションやインテリアの配置は適切なので、日常的に運転するのに最適だ。カタログ燃費は14.3km/Lとパフォーマンスを考えれば良好だし、DSGを選べば混雑する街中を走るのも苦ではない。空いた道を走るのであればMTを選んだほうが満足度は高いのだろうが、多くの顧客はDSGを選択することだろう。

LEDヘッドランプ、フロントバンパー内のベント、ウインカーなど、細かい部分の意匠も変更されている。印象は大きく変わっていないし、変更点に気付ける人もほとんどいないだろうが、インテリアに9.2インチスクリーンが追加された点は大きな進化だ。
このスクリーンは見た目も良く、タブレットのように操作することができ、旧ユニットと比べると応答性もかなり良くなっている。ただ、物理ボタンが十分にないため、運転中にタッチパネルを操作してラジオの選曲や地図の縮尺調節をしなければならず、少し危なっかしい。メーター内のアクティブインフォディスプレイにナビ画面を表示することもできる。この機能は良いと思うし、表示のカスタマイズも可能だ。
ゴルフRは実力派のハイパフォーマンス・オールラウンダーであり、圧倒的なパフォーマンスと高い実用性をうまく融合している。ただ、ゴルフRの価格は高いし、フォーカスRSのほうがコストパフォーマンスは高い。ホットなゴルフが欲しいにしても、ずっと安く楽しむことのできるゴルフGTIを検討するべきなのかもしれない。
New Volkswagen Golf R 2017 review

定評あるフォルクスワーゲン・ゴルフがマイナーチェンジを受け、ホットハッチのゴルフRも新しくなった。ゴルフRはハイパフォーマンスモデルであり、新型ゴルフRに搭載される2.0L 4気筒ガソリンエンジンは最高出力310PSを発揮する。
従来型ゴルフRと比べると最高出力は10PS向上しており、0-100km/h加速は、今回試乗したDSGモデルの場合、わずか4.6秒と信じがたいほどに速い。しかしながら、実際に公道で運転してみると、そんな数字のことなど忘れてしまう。
4WDのグリップと筋骨隆々なターボエンジンのおかげでゴルフRは非常に速く、イギリスの一般公道の大半では速すぎるくらいだ。7速DSGは非常に素早くシフトアップしていき、制限速度内で加速を楽しむことはほとんどできない。

フォード・フォーカスRSほどの狂気は感じられない。凹凸の多い道路でもフォーカスRSより落ち着いている。ステアリングはもっとシャープでも良いのだが、それでもRの速さに見合ったクイックさはある。コーナリング性能も非常に高く、グリップにも余裕があるし、制動性能も高いので、自信を持ってコーナーに進入することができる。
ドライバーを笑顔にするという意味では、旧型シビックタイプRやフォーカスRSには及ばない。エンジンにはそれほどの情熱もないし、ホンダと比べると重く感じられるし、フォードと比べるとコーナーでの遊び心が足りない。しかし、最強のゴルフがホットハッチの中でも指折りの存在であることは変わらないし、あくまでもゴルフなので、パフォーマンス以外の部分での実力も非常に高い。
乗り心地はフォーカスRSよりも良いし、ドライビングポジションやインテリアの配置は適切なので、日常的に運転するのに最適だ。カタログ燃費は14.3km/Lとパフォーマンスを考えれば良好だし、DSGを選べば混雑する街中を走るのも苦ではない。空いた道を走るのであればMTを選んだほうが満足度は高いのだろうが、多くの顧客はDSGを選択することだろう。

LEDヘッドランプ、フロントバンパー内のベント、ウインカーなど、細かい部分の意匠も変更されている。印象は大きく変わっていないし、変更点に気付ける人もほとんどいないだろうが、インテリアに9.2インチスクリーンが追加された点は大きな進化だ。
このスクリーンは見た目も良く、タブレットのように操作することができ、旧ユニットと比べると応答性もかなり良くなっている。ただ、物理ボタンが十分にないため、運転中にタッチパネルを操作してラジオの選曲や地図の縮尺調節をしなければならず、少し危なっかしい。メーター内のアクティブインフォディスプレイにナビ画面を表示することもできる。この機能は良いと思うし、表示のカスタマイズも可能だ。
ゴルフRは実力派のハイパフォーマンス・オールラウンダーであり、圧倒的なパフォーマンスと高い実用性をうまく融合している。ただ、ゴルフRの価格は高いし、フォーカスRSのほうがコストパフォーマンスは高い。ホットなゴルフが欲しいにしても、ずっと安く楽しむことのできるゴルフGTIを検討するべきなのかもしれない。
New Volkswagen Golf R 2017 review
GTIとの価格差が100万近くあるから悩みどころですね。