今回は、英国「Auto Express」によるフェラーリ・F12ベルリネッタの試乗レポートを日本語で紹介します。

F12ベルリネッタは史上最速にして史上最強の公道向けフェラーリだ。しかし、それほど幅が広いわけでもないし、カーボンファイバー製のハイパーカーというわけでもない。F12はフロントエンジンのグランドツアラーであり、サーキットでも高速道路でも高い実力を発揮することが求められる。今回はフェラーリの本拠地があるイタリアはマラネロに赴き、599GTBの後継車が本当に究極のオールラウンダーなのかを確かめた。
スペックだけ見ても感涙モノだ。フェラーリ・FFに搭載されるエンジンをベースとした6.3L V12エンジンは最高出力740PS、最大トルク70.4kgf·mを発揮する。0-100km/h加速は3.1秒で、0-200km/h加速は8.5秒、最高速度は340km/hだ。そこそこ腕のあるドライバーが運転すれば、フィオラノのテストトラックを1分23秒で走ることができる。このタイムはエンツォも含めた歴代フェラーリでの最高記録だ。
我々はフィオラノサーキットでF12と初対面した。普通、グランドツアラーはサーキットで走らせると何らかの弱みを見せるものなのだが、F12の場合、ファーストコーナーを走らせただけで、根っからのスポーツカーであることがはっきりと感じ取れた。アクセルを踏み込んだ際の加速は、ブガッティ・ヴェイロンには及ばないものの、かといってヴェイロンに比べて大きく劣るわけではない。最高出力は8,250rpmで発揮されるため、それなりに回す必要はある。しかし、レッドゾーンの8,700rpmまで回せば、排気管から最高のクレッシェンドが聞こえてくる。

ステアリングは軽いのだが、ギア比が599よりかなり低いため、わずかにステアリングを回すだけで鋭く曲げることができる。ブレーキ(新設計カーボンパッドが採用されたカーボンセラミックブレーキ)は非常に強力で、サーキットを数ラップ周回したあとでも効きは悪化しない。旋回時にロールはほとんど起こらず、グランドツアラーというよりもミッドシップのスーパーカーのようだ。740PSと高出力なのだが、いともたやすく、速く、そして滑らかに走らせることができる。
これだけ走行性能が高いのには、ちゃんとした科学的根拠がある。599GTBと比べると、ホイールベースが30mm短く、全幅が20mm狭くなり、シャシとボディにアルミニウム合金が用いられているため、車重は70kg軽くなっている。また、エンジン搭載位置やダッシュボード位置、シート位置が低く設定されたため、重心が低く、そしてより後方になっている。これこそが、F12の驚異的な高速安定性や敏捷性の鍵だ。
599がピニンファリーナの傑作とは言い難いのだが、F12のデザインは見事だ。アグレッシヴでありながら、同時にエレガントでもある。あらゆる曲面にちゃんとした意味がある。例えば、フロントホイールアーチ上部にある「エアロブリッジ」は空気をボディサイド下方に滑らかに流し、空気はそこからリアタイヤ上方へと流れていく。フェラーリによると、F12の空力性能は599の2倍効率的だそうだ。実際、燃費性能は30%向上しているし、CO2排出量は490g/kmから350g/kmまで低減している(アイドリングストップシステム装着車)。

インテリアは458イタリアに近いのだが、F12独自の部分もある。方向指示器、ライト、ワイパーの操作系やプッシュエンジンスイッチ、マネッティーノダイヤルはすべてステアリングに集約されている。マネッティーノダイヤルを使うと5種類のドライブモードを選択することができ、これによってトランスミッション、E-Diff(電子制御ディファレンシャル)、ABS、サスペンション、スタビリティコントロールのセッティングが調整される。ダッシュボード中央部にはディスプレイがなく、代わりにナビやオーディオはメーターパネル内のタコメーターの両隣にある二つのスクリーンに表示される。エアコンの吹出口は完全新設計だ。
ボディサイズは599よりも小さいのだが、室内空間はほとんど同一で、シートポジションも変わらず低いままだ。トランク容量は350Lで、リアのディバイダーを取り外すと500Lまで拡大する。この数値はフォルクスワーゲン・ゴルフエステートと同一だ。
フェラーリいわく、F12の顧客の20%は毎日車を使うそうだ。つまり、公道走行時の特性は限界性能と同じくらいに重要だ。F12の凄いところは、常に噛み付くような走りはせずに、低速域でも740PSの性能を手懐けることができる。最大トルクの80%がわずか2,500rpmで発揮されるし、デュアルクラッチトランスミッションは非常に滑らかだし、ダンパーセッティングをソフトなほうにするとそれなりに乗り心地も良くなる。F12は、サーキットでラップタイムを競うときにも、お店まで買い物に出掛けるときにも使える車だ。
Ferrari F12 Berlinetta

F12ベルリネッタは史上最速にして史上最強の公道向けフェラーリだ。しかし、それほど幅が広いわけでもないし、カーボンファイバー製のハイパーカーというわけでもない。F12はフロントエンジンのグランドツアラーであり、サーキットでも高速道路でも高い実力を発揮することが求められる。今回はフェラーリの本拠地があるイタリアはマラネロに赴き、599GTBの後継車が本当に究極のオールラウンダーなのかを確かめた。
スペックだけ見ても感涙モノだ。フェラーリ・FFに搭載されるエンジンをベースとした6.3L V12エンジンは最高出力740PS、最大トルク70.4kgf·mを発揮する。0-100km/h加速は3.1秒で、0-200km/h加速は8.5秒、最高速度は340km/hだ。そこそこ腕のあるドライバーが運転すれば、フィオラノのテストトラックを1分23秒で走ることができる。このタイムはエンツォも含めた歴代フェラーリでの最高記録だ。
我々はフィオラノサーキットでF12と初対面した。普通、グランドツアラーはサーキットで走らせると何らかの弱みを見せるものなのだが、F12の場合、ファーストコーナーを走らせただけで、根っからのスポーツカーであることがはっきりと感じ取れた。アクセルを踏み込んだ際の加速は、ブガッティ・ヴェイロンには及ばないものの、かといってヴェイロンに比べて大きく劣るわけではない。最高出力は8,250rpmで発揮されるため、それなりに回す必要はある。しかし、レッドゾーンの8,700rpmまで回せば、排気管から最高のクレッシェンドが聞こえてくる。

ステアリングは軽いのだが、ギア比が599よりかなり低いため、わずかにステアリングを回すだけで鋭く曲げることができる。ブレーキ(新設計カーボンパッドが採用されたカーボンセラミックブレーキ)は非常に強力で、サーキットを数ラップ周回したあとでも効きは悪化しない。旋回時にロールはほとんど起こらず、グランドツアラーというよりもミッドシップのスーパーカーのようだ。740PSと高出力なのだが、いともたやすく、速く、そして滑らかに走らせることができる。
これだけ走行性能が高いのには、ちゃんとした科学的根拠がある。599GTBと比べると、ホイールベースが30mm短く、全幅が20mm狭くなり、シャシとボディにアルミニウム合金が用いられているため、車重は70kg軽くなっている。また、エンジン搭載位置やダッシュボード位置、シート位置が低く設定されたため、重心が低く、そしてより後方になっている。これこそが、F12の驚異的な高速安定性や敏捷性の鍵だ。
599がピニンファリーナの傑作とは言い難いのだが、F12のデザインは見事だ。アグレッシヴでありながら、同時にエレガントでもある。あらゆる曲面にちゃんとした意味がある。例えば、フロントホイールアーチ上部にある「エアロブリッジ」は空気をボディサイド下方に滑らかに流し、空気はそこからリアタイヤ上方へと流れていく。フェラーリによると、F12の空力性能は599の2倍効率的だそうだ。実際、燃費性能は30%向上しているし、CO2排出量は490g/kmから350g/kmまで低減している(アイドリングストップシステム装着車)。

インテリアは458イタリアに近いのだが、F12独自の部分もある。方向指示器、ライト、ワイパーの操作系やプッシュエンジンスイッチ、マネッティーノダイヤルはすべてステアリングに集約されている。マネッティーノダイヤルを使うと5種類のドライブモードを選択することができ、これによってトランスミッション、E-Diff(電子制御ディファレンシャル)、ABS、サスペンション、スタビリティコントロールのセッティングが調整される。ダッシュボード中央部にはディスプレイがなく、代わりにナビやオーディオはメーターパネル内のタコメーターの両隣にある二つのスクリーンに表示される。エアコンの吹出口は完全新設計だ。
ボディサイズは599よりも小さいのだが、室内空間はほとんど同一で、シートポジションも変わらず低いままだ。トランク容量は350Lで、リアのディバイダーを取り外すと500Lまで拡大する。この数値はフォルクスワーゲン・ゴルフエステートと同一だ。
フェラーリいわく、F12の顧客の20%は毎日車を使うそうだ。つまり、公道走行時の特性は限界性能と同じくらいに重要だ。F12の凄いところは、常に噛み付くような走りはせずに、低速域でも740PSの性能を手懐けることができる。最大トルクの80%がわずか2,500rpmで発揮されるし、デュアルクラッチトランスミッションは非常に滑らかだし、ダンパーセッティングをソフトなほうにするとそれなりに乗り心地も良くなる。F12は、サーキットでラップタイムを競うときにも、お店まで買い物に出掛けるときにも使える車だ。
Ferrari F12 Berlinetta

ほんとこれ欲しいな〜
フェラーリで唯一欲しいと思った。かっこよすぎ!!