今回は、英国「Auto Express」によるダイハツ・コペンの試乗レポートを日本語で紹介します。

※内容は2003年当時のものとなります。


Copen

リアリティ番組など見なくとも、二流有名人の気分を味わうことはできる。イギリスの街中でダイハツ・コペンを乗り回せば、道行く人々からの視線を集めることだろう。

それも当然だ。プロポーションは普通のスポーツカーとさして変わらないにもかかわらず、全長はフォード・Kaよりも30cm近く短い。普通の車に混ざって走ると、まるで巨大化したミニカーのようだ。ボディサイズは小さいのだが、電動ハードトップを備えており、スマート・ロードスターやフォード・ストリートKaのれっきとした対抗車と言える。今回はそんなコペンの走りを検証することにしよう。

4気筒 660ccエンジンの最高出力はわずか64PSなのだが、車重が軽いため0-100km/h加速はおよそ10秒でこなし、最高速度は160km/hを超える。低域トルクも十分にあるし、レッドラインの8,500rpmまで気持ちのいい機械音を伴って元気よく回る。

ハンドリングは安全志向で安定しており、165/60R15サイズのプリヂストン POTENZAが発揮するグリップはサイズを考えれば絶大だ。ステアリングはローギアードで、ボディサイズが小さいため、混雑した街中でも非常に取り回しがしやすい。ブレーキも優秀なのだが、滑りやすい路面だとABSが介入しやすい。ギアの重さは適度だし、クラッチも滑らかに繋がってくれる。ただ、サスペンションは硬めで、イギリスの道路だとやや跳ね気味だった。

interior

インテリアは非常に日本車的で、操作系は真っ黒だし、使われているプラスチックは硬い素材だ。ルーフを上げた状態にすると室内は背の高いドライバーには狭いのだが、ルーフを下げると(開閉時間はわずか15秒だ)閉塞感はなくなる。

ただし、ルーフはトランク部分に格納されるため、ただでさえ限られた収納スペースがさらに狭くなってしまう。この車で長距離旅行などしようものなら、汚れた服も変えられずに過ごすことになるだろう。

価格設定は12,000ポンドから14,000ポンド程度となり、イギリスでの発売は11月になる予定だ。夏に間に合わないのは残念だ。


Daihatsu Copen