今回は、英国「Auto Express」によるフォルクスワーゲン・up! GTI のプロトタイプモデルの試乗レポートを紹介します。

発売までまだ12ヶ月もあるのだが、フォルクスワーゲン・up! GTI はそれだけ待つ価値のある車だ。驚くべきことに、フォルクスワーゲンはゴルフによって培われてきた GTI の血統を最もコンパクトなモデルにまで取り入れることに成功した。とはいえ、up! GTI は特段速いわけではない。実際、0-100km/h加速は約8.8秒だ。しかし、速くて楽しいコンパクトカーの魅力はなにも加速だけではない。
今回、プロトタイプモデルの試乗会が行われた南アメリカの道にはコーナーが少なかったのだが、それでも up! GTI の新世代ホットハッチとしての才能を感じることができた。ボディサイズが up! と同じくらいの初代ゴルフGTI ががつて巻き起こしたホットハッチの革命を、ひょっとしたら up! GTI も同じように巻き起こせるのかもしれない。
up! はボディサイズが小さいので3気筒エンジンしか搭載することができず、最高出力116PSを発揮する1.0Lターボエンジンが搭載される。ターボチャージャーは高圧過給となり、応答性を高めるためにエンジンの圧縮比も高くなっている。この成果はアクセルを踏むとすぐに実感できる。
2速がややロングすぎる気はするのだが(これについて指摘したところ、開発陣は肩をすくめて「CO2の問題が…」とだけ呟いた)、3気筒サウンドや独特のターボの音を聞いていると楽しい気分になってきた。

GTI のステアリングラックにはポロのパーツが数多く用いられているため、ステアフィールは肉厚だ。それに、ブレーキもアップグレードしているし、スポーツサスペンションが付いて地上高が15mm低くなっている。それでも、標準の up! 同様、快適性もそれなりに高い。南アフリカの舗装の悪い道も衝撃をいなして走ったし、普通の車の5速に相当する6速にするとクルージング中も静かで快適となる。
他の GTI 同様、up! もやたらにその実力を誇示するようなことはない。ストライプと控えめなリアスポイラー、そしてテールパイプだけが GTI の証だ。インテリアには小さな赤いドットの入ったブラックのパネル(文章にするとイメージは悪いかもしれないが、実物は意外と良い)が使われており、ステアリングやシフトレバーはスポーティーなものに変更されている。もちろん、シートはタータンチェックだ。
もし GTI に相当するモデルがシュコダやセアトから安く出ないのであれば、up! GTI はとても魅力的なモデルになるだろう。ただし、価格設定が高すぎるようならその限りではない。現時点では2万ユーロ未満で発売されるということだけ公表されている。
New VW up! GTI prototype review

発売までまだ12ヶ月もあるのだが、フォルクスワーゲン・up! GTI はそれだけ待つ価値のある車だ。驚くべきことに、フォルクスワーゲンはゴルフによって培われてきた GTI の血統を最もコンパクトなモデルにまで取り入れることに成功した。とはいえ、up! GTI は特段速いわけではない。実際、0-100km/h加速は約8.8秒だ。しかし、速くて楽しいコンパクトカーの魅力はなにも加速だけではない。
今回、プロトタイプモデルの試乗会が行われた南アメリカの道にはコーナーが少なかったのだが、それでも up! GTI の新世代ホットハッチとしての才能を感じることができた。ボディサイズが up! と同じくらいの初代ゴルフGTI ががつて巻き起こしたホットハッチの革命を、ひょっとしたら up! GTI も同じように巻き起こせるのかもしれない。
up! はボディサイズが小さいので3気筒エンジンしか搭載することができず、最高出力116PSを発揮する1.0Lターボエンジンが搭載される。ターボチャージャーは高圧過給となり、応答性を高めるためにエンジンの圧縮比も高くなっている。この成果はアクセルを踏むとすぐに実感できる。
2速がややロングすぎる気はするのだが(これについて指摘したところ、開発陣は肩をすくめて「CO2の問題が…」とだけ呟いた)、3気筒サウンドや独特のターボの音を聞いていると楽しい気分になってきた。

GTI のステアリングラックにはポロのパーツが数多く用いられているため、ステアフィールは肉厚だ。それに、ブレーキもアップグレードしているし、スポーツサスペンションが付いて地上高が15mm低くなっている。それでも、標準の up! 同様、快適性もそれなりに高い。南アフリカの舗装の悪い道も衝撃をいなして走ったし、普通の車の5速に相当する6速にするとクルージング中も静かで快適となる。
他の GTI 同様、up! もやたらにその実力を誇示するようなことはない。ストライプと控えめなリアスポイラー、そしてテールパイプだけが GTI の証だ。インテリアには小さな赤いドットの入ったブラックのパネル(文章にするとイメージは悪いかもしれないが、実物は意外と良い)が使われており、ステアリングやシフトレバーはスポーティーなものに変更されている。もちろん、シートはタータンチェックだ。
もし GTI に相当するモデルがシュコダやセアトから安く出ないのであれば、up! GTI はとても魅力的なモデルになるだろう。ただし、価格設定が高すぎるようならその限りではない。現時点では2万ユーロ未満で発売されるということだけ公表されている。
New VW up! GTI prototype review