今回は、英国「Auto Express」によるアウディ・A1スポーツバック 1.4 TFSI S tronic の試乗レポートを紹介します。


A1

アウディ・A1に実用的な5ドアレイアウトのA1スポーツバックが追加されたのだが、優れたデザインは5ドア化しても損なわれていない。

A1スポーツバックには以前も乗っており、その際にも出来の良さに感激したのだが、今回はデュアルクラッチトランスミッション「Sトロニック」を搭載するモデルに初めて試乗した。

小さなリアドアの開放角度は広いのだが、常に5人乗ることは想定されていないようだ。レッグルームは十分あるのだが、身長180cm超えの人にはヘッドルームが不足するし、中央シートは座面が硬いうえに狭い。

最高出力122PSの1.4 TFSI ガソリンエンジンには先進的な気筒休止システムが採用されており、低負荷時には4気筒のうちの2気筒が休止する。これにより、50km/h巡航時だと2km/Lほど燃費が改善する。

7速Sトロニックは非常に経済性が高い。アイドリングストップも付いているため、CO2排出量は122g/kmで、カタログ燃費は18.9km/Lとなる。ただし、Sトロニックを選んだ場合、価格が6速MTモデルよりも1,450ポンド高い17,680ポンドになってしまう。

ギアをDに入れるとアクセルを踏まなくてもゆっくりと進みはじめる。そこからアクセルを踏み込むとキックダウンが起こり、満足のいく加速を見せてくれる。

ステアリングはフィールに欠けるものの、車高が低くタイヤが太いため、フロントのグリップはかなり強力だ。ロールもほとんど存在しない。17インチホイールやスポーツサスペンションを装備すると硬くなりすぎるので避けたほうがいいかもしれない。

上に挙げた欠点はともかく、スポーツバックは魅力的な車だし、3ドアモデルより560ポンド余計に支払う価値もあるだろう。


Audi A1 Sportback 1.4 TFSI S tronic