今回は、英国「Auto Express」によるマツダ6(日本名: アテンザ)の試乗レポートを日本語で紹介します。


6

コストパフォーマンスの高い実用的なセダンというジャンルは廃れてきている。クロスオーバーSUV人気の煽りを受け、伝統的セダンの売り上げは落ち込んでいる。そんな中で、マツダはマツダ6にマイナーチェンジを施行した。

フォード・モンデオやフォルクスワーゲン・パサートも最近新型になっており、マツダ6と競合する。モンデオやパサートが外観も中身も大幅に変わっている一方で、マツダ6の変更点は細かい部分のみだ。あくまで、従来の良さをさらに磨き上げるためのマイナーチェンジだ。

エクステリアの変更点は非常に少ない。グリルやバンパーのデザインが変更され、LEDヘッドランプやLEDデイライトが追加装備された。従来型もセダンとしてはかなり流麗なデザインで、新型もそこからほとんど変わっていない。

一番変わったのは中身だ。もともと、マツダは走りの良さには自信を持っていたようだが、新型ではよりしなやかなセッティングになったことで、さらなる進化を遂げている。

今回試乗したのは、175PSの2.2L SKYACTIV ディーゼルエンジンを搭載した6速MTモデルだ。カタログ燃費は22.2km/Lで、CO2排出量も119g/kmと低いので、営業車にも適しているだろう。

また、パフォーマンスよりもランニングコストを優先したいのであれば、同じエンジンの150PS版も設定されており、価格は400ポンド安い。こちらの燃費は24.4km/Lで、CO2排出量は107g/kmとなる。これは、同等スペックのパサートやモンデオよりも優れた数値だ。

interior

175PSのSKYACTIV-Dエンジンはスムーズで扱いやすく、エンジンがある程度温まってしまえばアイドリングではほとんど音がしないし、振動もほとんど感じない。遮音材が追加されたことで、高回転域での騒音も抑えられている。ダンパーがソフトになったため、ロールはわずかに増しているのだが、段差や路面状況の変化への対応能力は向上している。

ステアリングも軽いため、なお一層ソフトに感じるのだが、だからといって応答性や操作性の高さが犠牲になっているわけではない。ターンインは従来同様正確だし、前輪のグリップ性能も優秀だ。応答性に少し不満がある新型モンデオとは一線を画している。

6速MTはシフトストロークが短くて操作しやすく、高性能なこの車のキャラクターに合っているのだが、かといって高速クルージングに適さないというわけでもない。ディーゼルなのでトルクは42.8kgf·mと莫大で、5速や6速でもかなりの低回転でスピードを出すことができる。最大トルクは2.0 SKYACTIV-Gモデルの倍以上ある。

インテリアも改善しており、居心地がずっと良くなっている。装備内容は豊富になり、DABラジオ機能も付いたし、マツダ3と共通のダイヤルスイッチも付いた。電動パーキングブレーキや刷新された操作系、それにヘッドアップディスプレイからはモダンさが感じられる。ただ、インテリアの質感は従来よりも向上しているのだが、パサートの質感にはまだ敵わない。

また、実用性に関してもパサートには敵わない。トランクは広いし深いのだが、483Lという荷室容量はパサートと比べると100L近く劣る。とはいえ、レバーを引くだけでリアシートが倒れ、1,632Lのフルフラットな荷室を作ることもできる。


New Mazda 6 facelift 2015 review