今回は、英国「Auto Express」によるシトロエン・Eメアリの試乗レポートを日本語で紹介します。


E-Mehari

シトロエンは過去から学ぶことで未来を創り上げようとしている。シトロエンはメアリを電動ビーチバギーとして復活させた。

この新型車にはEメアリという名前が付けられている。この車は最高出力69PSのモーターを動力とし、航続距離は200kmだ。ある意味ではテスラのような車とも競合するのだろうが、あくまでビーチバギーとして設計されているモデルなので、今回はドイツ北部に位置する島、ジルト島で試乗を行った。

rear

オリジナルのメアリとの共通点も見て取れる。ドアに刻まれたラインは1960年代のメアリをリスペクトしたものだ。しかし、かつてのメアリとは変わっている部分も多い。フロントは今のシトロエンのファミリーフェイスだし、デジタルメーターをはじめ、インテリアは現代的だ。

個性的な車ではあるのだが、快適性に関してはあまり褒められない。サスペンションはストロークこそ長いのだが、路面の衝撃はシャシからキャビンまではっきり伝わってきてしまう。また、足回りがソフトなのでコーナリング性能も低く、ロールもかなりある。

interior

電気自動車なので最初の加速は良いのだが、55km/hほどで頭打ちになってしまう。とはいえ、シャシ性能を考えれば、これ以上の速さなど望むべくもないだろう。

また、実力を考えれば27,000ユーロという値段はあまりにも高価だ。しかも、バッテリーのレンタル代として毎月87ユーロが追加で必要となる。ただし、イギリスでの販売予定は今のところないようだ。


Citroen E-Mehari review