今回は、英国「Top Gear」によるフィアット・パンダ 4x4の試乗レポートを日本語で紹介します。


Panda 4x4

これは名前の通りの車だ。前輪駆動のフィアット・パンダに4WDシステムが追加され、地上高が47mm上げられ、アルミホイールやバンパーのデザインが変更されている。1983年に登場した初の横置きエンジン小型4x4である初代パンダ4x4はシュタイア・プフという会社が開発したドライブトレインを採用していた。

新しいパンダ4x4は、さまざまな路面状況に対応できるよう、トルクオンデマンドシステムや電子制御ディファレンシャルなどによって後輪に駆動力が送られるようになっている。特にパンダの場合、もともとの車重やボディサイズがかさばらないため、非常に高い走破性を実現している。

車高が高くなっているため、高速道路ではコーナーで少しロールが増えているし、風切り音も普通のパンダより強いのだが、その代わり、都市部での乗り心地は普通のパンダより改善している。それに、走破性も驚くほど高い。走破できるとは思えないような道すらもどんどん進んでいく。これは小さなオフロードカーだ。

エンジンは、90PSの875cc TwinAir 2気筒ガソリンエンジンと、75PSの1.3L MultiJet 4気筒ディーゼルエンジンの2種類が設定される。今回はガソリンモデルに試乗した。こちらのほうが速いし、静粛性も高く、車に合っているように思う(ただし、最大トルクはディーゼルの19.4kgf·mに劣る14.8kgf·mだ)。それに、価格もガソリンモデルのほうが安いし、総合的に見てガソリンモデルのほうが優れているだろう。

interior

室内は標準のパンダとほとんど同じで、視界も優れていて駐車もしやすい。収納スペースや使いやすい操作系も共通だ。ヘッドルームも広いし、荷室はさほど広いわけではないのだが、クラスとして標準的なレベルではある。4x4には標準のパンダではオプションの分割可倒式シートが標準装備となっているし、日常使用に耐えられるだけの耐久性はありそうだ。また、試乗車のツートンのダッシュボードには特別感があった。

旧型パンダ4x4の欧州におけるカルト的な人気を考慮すれば、新型の成功もほぼ確実だろう。なにより、ガソリンモデルの価格は14,000ポンドをちょっと超えるだけだ。しかも、CDプレイヤーや15インチアルミホイール、パワーウィンドウは全モデルに標準装備されるし、リアスライドシートやBluetooth連携機能、ナビなどもオプション設定される。ちなみに、4x4と同じ見た目のトレッキングというモデルも紹介しておこう。こちらは、見た目だけ4x4と同じなのだが、4WDではない。それでも普通のパンダより高いお金を払う価値はありそうだ。


The Top Gear car review: Fiat Panda 4x4