今回は、豪「CarsGuide」によるルノー・クリオ(日本名: ルーテシア) 1.2 TCe 120の試乗レポートを日本語で紹介します。


Clio

我々は3ヶ月間にわたってクリオの長期試乗を行った。試乗期間中、この車は近所に住む人にまで影響を与え、中にはディーラーで青色のクリオを購入した人までいた。

試乗車は最上級グレードだった。ホイールにまで色が付いており、その点は派手すぎるし汚れが目立つしであまり良いとは思わなかったのだが、それ以外の点では、個性的で走行性能も高く、作りも見た目も良く、実用性で非常に魅力的な車だった。

この車は小型車ではあるものの、1人や2人だけでの使用のみならず、家族全員を乗せての使用にも耐えることができる。ただし、リアのドアハンドルはCピラーに隠されており、一見すると3ドア風にも見える。室内に関しては、前席は広いし、後席も許容範囲内なのだが、180cm以上の人が乗るとヘッドルームが足りないかもしれない。荷室は使いやすく、リアシートを畳んで広げることもできる。

試乗車には、ナビ、クルーズコントロール、キーレスエントリー、各種運転支援システム、Bluetoothハンズフリーフォン・オーディオなどが標準装備されていた。また、試乗車には6種類の排気音を室内に響かせるシステムも付いていた。子供はきっと喜ぶだろう。

内装・外装ともにデザインは優秀で、巨大なヘッドライトやルノーのバッジは街中でも目立つことだろう。突き出すような形のリアバンパーやアルファ風のテールランプも気に入った。センターコンソールはiPadのように機能的かつモダンで、メッキも多用されている。派手なステアリングにはしっかりステアリングスイッチも付いていた。

クリオ TCe 120 には可変バルブタイミング機構付きの4気筒直噴ターボエンジンが搭載されており、最高出力120PS、最大トルク19.4kgf·mを発揮する。ボディサイズや重量を考えれば十分なスペックだ。指定燃料はハイオクで、公称燃費は19.2km/Lだ。試乗した際の実燃費は16.2km/Lだったのだが、これでも十分に優秀と言えるだろう。

6速DCTはスムーズかつクイックに変速してくれる。ただし、普通のATとは違ってクリープしてくれないという点は心に留めておくべきだろう。

走りは快適かつスポーティーで、コーナリング時にもフラットだし、ブレーキも強力で、加速のレスポンスも良い。

クリオは非常に優秀な小型車であり、ある面ではセグメントのベンチマークとも言える存在だ。


2014 Renault Clio review | TCe 120 Dynamique