今回は、米国「Car and Driver」によるマイナーチェンジされた日産 新型アルティマ(日本名: ティアナ)の試乗レポートを日本語で紹介します。

面白いことに、オリンピックの銀メダリストは銅メダリストよりも満足感が低い傾向にあるそうだ。いわば「2位は負け組第1位」であり、2位の人間は1位になれなかったことを悔やむ一方で、3位の人間はむしろ自分が上位になったことを喜ぶ傾向にある。
これはきっと日産・アルティマにも当てはまるだろう。この車は、2012年夏の登場以来、ミドルクラスセダンで不動の3位を守り続けている。商品力向上のため、2016年モデルではモデル中期のマイナーチェンジが行われた。このマイナーチェンジは、弱点を潰すというよりも、むしろ良いところを伸ばすものだ。いずれにしろ、100万台を超える販売実績は3位だろうが相当な成功と言えるだろう。
新型の最大の変更点は前後のデザインであり、ムラーノやマキシマに似た顔つきに変わっている。ヘッドランプ・テールランプの形状が変わったことで、エンジンフード、フェンダー、トランクの設計がすべて変更されており、かなり大規模なマイナーチェンジとなっている。
中身の変更はさほど大掛かりではないものの、インテリアにはムラーノに用いられているものと同じ模様のプラスチックが採用されている。ただ、光が当たるとあまり綺麗には見えない。それでも、室内は快適で落ち着いており、遮音性も向上している。タイヤノイズは抑えられているし、CVTが高回転域でやかましくうなるようなこともなくなった。CVTにはムラーノやマキシマに引き続いて「Dステップ」という機能が追加されており、普通のATでシフトアップしたかのように回転数が下がる。

エンジンは変わっていないのだが、2.5Lの4気筒エンジンは圧縮比が10.0:1から10.3:1に変わり、わずかに効率を高めている。最高出力は185PS、最大トルクは24.9kgf·mといずれも不変で、踏み込んだ時に粗い音が響くという点も変わっていない。ただ、エンジン・CVTが改良されただけでなく、アンダーボディパネルやアクティブグリルシャッターも追加されたことで、ハイウェイ燃費がわずかに向上している。燃費はハイウェイ16.6km/L(従来値16.2km/L)、シティ11.5km/L、複合13.2km/Lだそうだ。
おなじみのVQ型3.5L V6エンジンは274PSを発揮する(こちらも当然CVTだ)。日産によると、V6モデルの予想販売比率はわずか6%だそうだ。しかし、この予想値も従来の2倍だ。V6モデルの販売増強の鍵は新グレードのSRにある。SRは基本的には走りのモデルなのだが、小型スポイラーや専用インテリアなど、デザイン面でもわずかに差別化されている。
4気筒モデルのSRが価格帯ではちょうど中間に位置しており、価格は2万5,295ドルだ。一方、V6のSRは2万8,215ドルで、最廉価モデルは従来型よりも200ドル値上がりして2万3,325ドルになっている。
残念ながら、今回はV6モデルの試乗は叶わなかったのだが、試乗できた4気筒のSRは十分満足のいく仕上がりだった。設計の古いエンジンにCVTを組み合わせていることを考えれば、SRの実力は想像以上と言える。

標準モデルではロールを抑えるためにリアスプリングが従来よりも強化されているそうだが、SRでは専用のスタビライザーが装着され、ダンパーも改良されている。標準モデルのスタビライザーはフロントで直径22.2mm、リアで直径22mmなのだが、SRではフロントが直径24.2mm、リアが直径26.5mmのものにそれぞれ変更されており、これによってロールが21%抑えられるそうだ。また、サスペンションの改良により、ブレーキベースのトルクベクタリングシステムのアシストもよりしっかり入るようになっている。日産いわく、グリップは12.5%程度改善しているそうだ。
電動油圧パワーステアリングは全モデルでプログラムが変更されており、より重くなり、かつフィードバックもわずかに増している。街中を走っていると特にSRでは安定した印象だった。アルティマはスポーツセダンとまでは言えないものの、18インチホイールやパドルシフトを備えたSRこそ、おそらくはアルティマで最も魅力的なグレードだろう。新型も3位に留まり続けるかは分からないが、どちらにしてもオーナーを十分満足させるだけの内容に仕上がっている。
2016 Nissan Altima

面白いことに、オリンピックの銀メダリストは銅メダリストよりも満足感が低い傾向にあるそうだ。いわば「2位は負け組第1位」であり、2位の人間は1位になれなかったことを悔やむ一方で、3位の人間はむしろ自分が上位になったことを喜ぶ傾向にある。
これはきっと日産・アルティマにも当てはまるだろう。この車は、2012年夏の登場以来、ミドルクラスセダンで不動の3位を守り続けている。商品力向上のため、2016年モデルではモデル中期のマイナーチェンジが行われた。このマイナーチェンジは、弱点を潰すというよりも、むしろ良いところを伸ばすものだ。いずれにしろ、100万台を超える販売実績は3位だろうが相当な成功と言えるだろう。
新型の最大の変更点は前後のデザインであり、ムラーノやマキシマに似た顔つきに変わっている。ヘッドランプ・テールランプの形状が変わったことで、エンジンフード、フェンダー、トランクの設計がすべて変更されており、かなり大規模なマイナーチェンジとなっている。
中身の変更はさほど大掛かりではないものの、インテリアにはムラーノに用いられているものと同じ模様のプラスチックが採用されている。ただ、光が当たるとあまり綺麗には見えない。それでも、室内は快適で落ち着いており、遮音性も向上している。タイヤノイズは抑えられているし、CVTが高回転域でやかましくうなるようなこともなくなった。CVTにはムラーノやマキシマに引き続いて「Dステップ」という機能が追加されており、普通のATでシフトアップしたかのように回転数が下がる。

エンジンは変わっていないのだが、2.5Lの4気筒エンジンは圧縮比が10.0:1から10.3:1に変わり、わずかに効率を高めている。最高出力は185PS、最大トルクは24.9kgf·mといずれも不変で、踏み込んだ時に粗い音が響くという点も変わっていない。ただ、エンジン・CVTが改良されただけでなく、アンダーボディパネルやアクティブグリルシャッターも追加されたことで、ハイウェイ燃費がわずかに向上している。燃費はハイウェイ16.6km/L(従来値16.2km/L)、シティ11.5km/L、複合13.2km/Lだそうだ。
おなじみのVQ型3.5L V6エンジンは274PSを発揮する(こちらも当然CVTだ)。日産によると、V6モデルの予想販売比率はわずか6%だそうだ。しかし、この予想値も従来の2倍だ。V6モデルの販売増強の鍵は新グレードのSRにある。SRは基本的には走りのモデルなのだが、小型スポイラーや専用インテリアなど、デザイン面でもわずかに差別化されている。
4気筒モデルのSRが価格帯ではちょうど中間に位置しており、価格は2万5,295ドルだ。一方、V6のSRは2万8,215ドルで、最廉価モデルは従来型よりも200ドル値上がりして2万3,325ドルになっている。
残念ながら、今回はV6モデルの試乗は叶わなかったのだが、試乗できた4気筒のSRは十分満足のいく仕上がりだった。設計の古いエンジンにCVTを組み合わせていることを考えれば、SRの実力は想像以上と言える。

標準モデルではロールを抑えるためにリアスプリングが従来よりも強化されているそうだが、SRでは専用のスタビライザーが装着され、ダンパーも改良されている。標準モデルのスタビライザーはフロントで直径22.2mm、リアで直径22mmなのだが、SRではフロントが直径24.2mm、リアが直径26.5mmのものにそれぞれ変更されており、これによってロールが21%抑えられるそうだ。また、サスペンションの改良により、ブレーキベースのトルクベクタリングシステムのアシストもよりしっかり入るようになっている。日産いわく、グリップは12.5%程度改善しているそうだ。
電動油圧パワーステアリングは全モデルでプログラムが変更されており、より重くなり、かつフィードバックもわずかに増している。街中を走っていると特にSRでは安定した印象だった。アルティマはスポーツセダンとまでは言えないものの、18インチホイールやパドルシフトを備えたSRこそ、おそらくはアルティマで最も魅力的なグレードだろう。新型も3位に留まり続けるかは分からないが、どちらにしてもオーナーを十分満足させるだけの内容に仕上がっている。
2016 Nissan Altima

リクエストなんですけどハモンドのフォードマスタングのレビューお願いします