今回は、英国「Auto Express」による欧州仕様スバル・WRX STI(2.5Lターボ)の試乗レポートを日本語で紹介します。


WRX STI

新型スバル・WRX STIのイギリスでの販売が危ぶまれた時もあったものの、無事イギリス投入が決定される運びとなった。

ハッチバックスタイルだった先代モデルとは似ても似つかないが、ホイールアーチの膨らみやボンネットの巨大なエアインテークなどは変わらずにある。巨大なリアスポイラーも健在だし、かつてマクレーが運転したインプレッサにインスパイアされたゴールドのホイールもちゃんとオプションとして設定されている。

ただ、ボンネットスクープやリアウイングは落ち着きとは程遠い。そうはいっても、この大胆なスタイリングこそスバルのラリーの伝統だ。

中身に関しては従来とさほど変わっていない。2.5Lターボのボクサーエンジンは先代WRX STIに搭載されていたものと共通で、最高出力も変わらず300PS、6速MTや4WDシステムもキャリーオーバーされている。0-100km/h加速も5.2秒と変わらない。

3,000rpmよりも下の領域ではそれほど速いとは感じられず、しかしそれを超えると強力な加速が得られる。それに、4WDシステムのおかげでタイトコーナーの出口ですぐにアクセルを踏み込むことができ、一気にコーナーを抜けることができる。

コーナーはWRX STIの実力の見せ所だ。剛性は従来よりも140%改善しており、またトルクベクタリングも備わるため、コーナーでの路面追従性は圧倒的で、どれほど飛ばそうが食いついたら離さない。油圧パワステはかなり重く、グリップの状況を知るにはもってこいだ。

ただ、ハンドリングは向上したものの、インテリアは依然としてクラスの水準に届いていない。ダッシュボードには触り心地の良いソフトな素材が使われてはいるのだが、どこもフォルクスワーゲン・ゴルフRに次いで安っぽく見える。燃費性能に関しても悲惨で、カタログ燃費は11.6km/Lとなり、実燃費はせいぜい9km/Lといったところだろう。また、ホイールベースは旧型よりも25mm延長されているため、リアのスペースはゴルフよりも明らかに広い。

この車にはフォルクスワーゲンのような落ち着きはないものの、少なくとも価格は約1,000ポンド安い。それに、シートヒーターやバックカメラなど、標準装備も充実している。


Subaru WRX STi 2014 review