今回は、英国「Auto Express」による、日産・ジュークR 2.0の試乗レポートを日本語で紹介します。


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中身がスーパーカーのコンパクトクロスオーバーと聞けばそれはモーターショーの世界だけの車にも思えるが、日産はそんなファンタジーを現実のものとした。

2011年に日産はGT-Rのエンジンと駆動系をジュークに移植し、492PSのジュークRが生まれた。そして今度は、マイナーチェンジ後のジュークをベースに新型が登場したが、その変化はヘッドランプやフロントバンパーのデザイン変更だけにとどまらなかった。

車名はジュークR 2.0に変更され、従来モデル同様にGT-Rの3.8LツインターボV6エンジンと7速DCTが搭載され、GT-Rと同じ高度な4WDシステムが採用されている。

プラットフォームもGT-Rと共通で、ホイールベースは150mm短縮されており、強化のためにロールケージが追加されている。さらに新型ではエンジンのスペックが向上している。最高出力は492PSから608PSまで向上しており、これは究極のロードカーであるGT-R NISMOにも匹敵する。

interior

ロールケージを避けて室内に乗り込み、アルカンターラのバケットシートに腰を沈め、4点ハーネスのシートベルトを締めれば準備は完了だ。ドライビングポジションの調節幅には制約があり、脚も手も伸ばし気味の姿勢になってしまったし、GT-Rのインテリアでありながらボンネットは短く、着座位置も高かったため、異様な感じがした。

エンジンは金属音を立てて始動し、ブレーキを踏んでギアをドライブに入れ、いざシルバーストン・サーキットを走り出そう。

意外なことに、バンパーは拡大され、リアエンドも大きく膨らみ、普通のジュークよりも随分とアグレッシブになっているものの、それでもジュークR 2.0は親しみやすい車だった。直線スピードは、0-100km/h加速が従来のジュークRよりも1秒近く速くなり、2.9秒(公式タイムではない)とむしろ滑稽なくらいだ。加速は強烈で、変速も猛烈だ。

rear

コーナーに入る前にブレーキを踏み込むとジュークはそれなりに暴れる。オーバースピードでコーナーに入るとアンダーステアに苦しむことになるが、アクセルを緩めればワイドタイヤが路面に食いついて立ち直り、次の加速に備えることができる。

Rモードにしてスタビリティコントロールの手綱を緩めると、ジュークの動きがはっきりと感じられるようになるし、それは怖いというよりもむしろ限界を知ることができて良い。前後トレッドの拡大により、グリップは驚くほど向上し、高速でのスタビリティも良くなっているのだが、一方で、ホイールベースの短さのおかげで見た目に反して俊敏性はかなり高くなっている。

ジュークR 2.0はサーキット専用ではなく、公道を合法的に走ることもできる。それに、ジュークR 2.0にも市販の可能性がある。最初のジュークRは中東の人が1台40万ポンド以上の値段で2台購入したそうだが、それを考えれば2.0が市販されてもおかしくはないだろう。


New Nissan Juke-R 2.0 2015 review