今回は、英国「Auto Express」によるジャガー・Eタイプ ライトウェイトの試乗レポートを日本語で紹介します。


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私は新車に乗ったにもかかわらず、目は蒸発したガソリンにやられ、巨大な直列6気筒エンジンから伝わる熱により汗をかき、ステアリング操作には多くの体力を要し、長らく忘れていたダブルクラッチのテクニックを思い出そうとし、そしてアシストなしのブレーキに大いに苦戦した。

ABSもなければトラクションコントロールもなく、ウインドウは回転式のハンドルで開閉を行う。ところが、この車は世界でもトップレベルに高価な新車だ。公式発表によると、100万ポンドはくだらないそうだ。もう笑うしかない。今回試乗したのは、ジャガー・ヘリテージが製造した6台の再生産版ジャガー・Eタイプ ライトウェイトの1台だ。

オリジナルのEタイプ ライトウェイトは1963年に開始された「スペシャルGT Eタイプ」プロジェクトでレース用に開発が進められた。ノーマルのEタイプのスチールボディが手作りのアルミニウムモノコックに変更され、300馬力以上を発揮する3.8L 直6のドライサンプ「XK」エンジンが搭載され、あらゆる部位にレース用の設計変更が施された。

Eタイプ ライトウェイトはわずか960kgだが、レーシングカーとして通用したのはごく短期間だった。元々の計画では18台が製造される予定だったのだが、1963年から64年にかけて製造されたのはわずか12台だった。生産予定にあった6台分の車体番号は使用されないまま長い時が過ぎた。そして、ジャガー・ランドローバーの「スペシャル・オペレーションズ」部門が古いジャガーの再生やパーツの供給を担う新事業であるジャガー・ヘリテージの立ち上げを検討する際に、"失われた"ライトウェイトの製造計画が形になり始めた。

オリジナルの12台はそれぞれが専用設計であり、1963年の記録を元に丁寧に当時の設計が再現されている。オリジナルのモデルの写真を撮り、デジタルスキャンをするなど、何ヶ月もの手間をかけてかつてのEタイプ ライトウェイトの再生が図られた。

リベット技術や溶接技術は当時と同じものが用いられており(溶接点のパターンも同一になっている)、ジャガーのウィトレー・テクニカルセンターで手作りされてから、オリジナルのモデルが製造されたブラウンズ・レーンで仕上げ工程が行われる。当然、フィット・アンド・フィニッシュのレベルは当時の比ではない。

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狭いドアをすり抜けて細くて大径の木製ステアリングに手をやれば、心臓が脈打つのが感じられた。ルーバーの付いた長いボンネットを見やればその光景は衝撃的であり、車は非常に小さく感じられる。試乗車は原始的な燃料噴射システムを用いており(当時キャブレターはオプションだった)、アクセルはONかOFFにしかならないと思えと警告された。実際、サーキットでは一気に加速するか、全く加速しないかを繰り返した。

ぼんやりとパワーが出ているという感覚があったかと思えば、次の瞬間には車と一体化し、まるで空を飛んでいるような感覚を得た。アシストなしのステアリングは低速では重いものの、コーナリング時に得られる車との一体感は一級品だ。

エンジンは約340馬力を発揮し、まるで生きているかのごとく唸り声を上げ、4速MTの出来も素晴らしい。装着されるダンロップ製のクロスプライタイヤはグリップも素晴らしいが、四輪ドリフトをしても楽しい。意外なほどに運転は簡単で、運転していて驚くような点はあまりないのだが、それでも非常に楽しい。技術は1963年から大きな進歩を果たしているものの、運転する楽しさや車との一体感はさほど進歩していないようだ。


Lightweight Jaguar E-Type 2015 review