今回は、米国「AUTOWEEK」によるフィアット・500ベースの電気自動車「500e」の試乗レポートを日本語で紹介します。

サンフランシスコのベイエリアにはイタリアのクラシックカーの廃車が並んでおり、電気自動車でドライブするには最適の場所だ。今回はそんなサンフランシスコで鮮やかな色の電気自動車に試乗した。
500eには7色のボディカラーが設定されるが、主張の強いボディカラーであるアランチョ・エレットリコを批判するのは筋違いだろう。むしろ、この色は電気自動車であることを主張してくれる。
インテリアカラーには2種類あり、1つは派手なオレンジのアクセント付きのブラック、もう1つは派手なオレンジのアクセント付きのホワイトだ。最初にオレンジとホワイトの試乗車のインテリアを見た時には思わず笑い出してしまったが、1日をここで過ごしてみると気に入った。2日目には音楽に合わせて光輝くLEDやオレンジのディスコボールなんかも欲しくなってきた。

モーターは0rpmから最大トルクを出せるという特性があるが、他の電気自動車同様、500eも安全優先のセッティングとなっており、ゼロ発進で強力な加速はできないセッティングとなっている。しかし、15km/h程度まで加速すれば、そこからの加速は街中では十二分だ。15-60km/h加速であれば500eに敵う内燃機関車はほとんど存在しないだろう。それに、視界の良さや小さなサイズも相まって、サンフランシスコを走らせるには理想的な車になっている。すばしっこくUターンを行ったり、ちょっとした空き地でドラッグレースをしたりすることもできるし、他の車が三点ターンをしているのを横目に抜き去ることもできる。もちろん、こんな走り方をすればタイヤはスキールするだろうしトルクステアも生じるが、立ち往生する大型バンを横目に駆け抜ければ喜びを感じることができるだろう。
では、続いて欠点について書くことにしよう。何より、メーターに表示される航続距離の数字は現実とはかけ離れている。最初、航続距離は174kmと表示されていたのだが、サンフランシスコのアラメダからリッチモンド地区まで34km走ったところ(気温は13°Cと涼しかった)、航続距離が82kmまで減ってしまった。確かにずっと高速の追い越し車線を走っていたし、上り坂も多かったが、それでもかけ離れ過ぎているように思える。もちろん、長期間乗っていれば経験的に電池残量表示からある程度の航続距離は予測できるようになるのかもしれないが、短期の試乗ではそれも叶わなかった。
それに全体的に安っぽく、オーディオシステムでMP3の音楽をランダム再生したところ、20分毎くらいの間隔で再生停止してしまった。とはいえ、街乗り用の車と考えればさほど問題ではないかもしれない。
電気で走ると言っても、その源が化石燃料であることを考えれば、地球を守っていると胸を張って言うことはできないかもしれない。しかし、もし屋根にソーラーパネルを積む改造をすれば、地球を汚すプリウスを見下す権利を得ることもできるだろう。
試乗車の価格は3万3,595ドルであり、通常の500よりもやや高い。ただ、運転するのは500eの方が楽しい。とはいえ、お金のことを考えれば、見た目は独特だが、同じように運転しやすくてこれよりもよっぽど安い三菱・i-MiEVの方が私に合っていると思う。とはいえ、500eにも十分に現実味のある電気自動車と言える。
2015 Fiat 500e: Race Organizer Review

サンフランシスコのベイエリアにはイタリアのクラシックカーの廃車が並んでおり、電気自動車でドライブするには最適の場所だ。今回はそんなサンフランシスコで鮮やかな色の電気自動車に試乗した。
500eには7色のボディカラーが設定されるが、主張の強いボディカラーであるアランチョ・エレットリコを批判するのは筋違いだろう。むしろ、この色は電気自動車であることを主張してくれる。
インテリアカラーには2種類あり、1つは派手なオレンジのアクセント付きのブラック、もう1つは派手なオレンジのアクセント付きのホワイトだ。最初にオレンジとホワイトの試乗車のインテリアを見た時には思わず笑い出してしまったが、1日をここで過ごしてみると気に入った。2日目には音楽に合わせて光輝くLEDやオレンジのディスコボールなんかも欲しくなってきた。

モーターは0rpmから最大トルクを出せるという特性があるが、他の電気自動車同様、500eも安全優先のセッティングとなっており、ゼロ発進で強力な加速はできないセッティングとなっている。しかし、15km/h程度まで加速すれば、そこからの加速は街中では十二分だ。15-60km/h加速であれば500eに敵う内燃機関車はほとんど存在しないだろう。それに、視界の良さや小さなサイズも相まって、サンフランシスコを走らせるには理想的な車になっている。すばしっこくUターンを行ったり、ちょっとした空き地でドラッグレースをしたりすることもできるし、他の車が三点ターンをしているのを横目に抜き去ることもできる。もちろん、こんな走り方をすればタイヤはスキールするだろうしトルクステアも生じるが、立ち往生する大型バンを横目に駆け抜ければ喜びを感じることができるだろう。
では、続いて欠点について書くことにしよう。何より、メーターに表示される航続距離の数字は現実とはかけ離れている。最初、航続距離は174kmと表示されていたのだが、サンフランシスコのアラメダからリッチモンド地区まで34km走ったところ(気温は13°Cと涼しかった)、航続距離が82kmまで減ってしまった。確かにずっと高速の追い越し車線を走っていたし、上り坂も多かったが、それでもかけ離れ過ぎているように思える。もちろん、長期間乗っていれば経験的に電池残量表示からある程度の航続距離は予測できるようになるのかもしれないが、短期の試乗ではそれも叶わなかった。
それに全体的に安っぽく、オーディオシステムでMP3の音楽をランダム再生したところ、20分毎くらいの間隔で再生停止してしまった。とはいえ、街乗り用の車と考えればさほど問題ではないかもしれない。
電気で走ると言っても、その源が化石燃料であることを考えれば、地球を守っていると胸を張って言うことはできないかもしれない。しかし、もし屋根にソーラーパネルを積む改造をすれば、地球を汚すプリウスを見下す権利を得ることもできるだろう。
試乗車の価格は3万3,595ドルであり、通常の500よりもやや高い。ただ、運転するのは500eの方が楽しい。とはいえ、お金のことを考えれば、見た目は独特だが、同じように運転しやすくてこれよりもよっぽど安い三菱・i-MiEVの方が私に合っていると思う。とはいえ、500eにも十分に現実味のある電気自動車と言える。
2015 Fiat 500e: Race Organizer Review
