シュコダ・シティゴ vs セアト・ミー vs フォルクスワーゲン・up!: 比較試乗の続きです。


Mii

セアトは長らくAセグメントで存在感を示していた。80年代に登場した安価で元気のあるセアト・マルベーリャに始まり、90年代に人気を博したセアト・アローザに至るまで、セアトには低価格な小型車に強いという歴史を持つ。

しかし、ミーが3台の中で最もお買い得であるとはまだ言えない。ミーはシュコダ・シティゴ同様にフォルクスワーゲン・up!のバッジエンジニアリング車なので、他の2台と同様の成熟した走行性能や広大な室内空間を有する。ミーの価格設定の安さは、その強みを一層引き立てることだろう。

外見はup!よりもシティゴに近く、up!のような独特の形状のCピラーやガラステールゲートは持たない。しかし、フロントグリルはセアト共通のデザインとなっているし、ヘッドランプの形状も独特で、またテールランプは特徴的なジグザグパターンのデザインとなっている。

エントリーグレードの「S」にはカラードドアミラーやカラードドアハンドルが装備されず、またベーシックなスチールホイールが備わる。今回の試乗車である「SE」には14インチアルミホイールが装備されていた。

室内へと乗り込めば3台の違いは一層少なくなる。専用のステアリングやボタンに表示されているフォントが一番大きな違いで、また試乗車にはグロスホワイトのダッシュボードパネルや明るめのファブリックシート、それに本革ステアリングが備わっていた。

もちろん、室内スペースには3台の間で何の違いもない。ミーも4人の大人を乗せるのに十分だし、大容量グローブボックスやセンターコンソールボックス、ドアポケットなど、便利な収納スペースも豊富に備わっている。251Lという荷室スペースはこのクラスとしては広く、エントリーグレードの「S」以外はリアシートが分割可倒式となる。

しかし、装備という面でミーは他の2台には及ばない。エアコンやパワーウインドウ、集中ドアロックなどはほとんどのグレードに標準装備されるが、最上級グレードの「Sport」でも、ポータブルナビとシートヒーターを装備するためには455ポンド余分に支払う必要がある。これらの装備はhigh up!にもシティゴ「Elegance」にも標準装備だ。

他の2台同様、搭載される3気筒エンジンには60PSのものとと75PSのものが設定される。高出力の方のエンジンを選びたければ9,980ポンドの「Sport」もしくは10,390ポンドの「SE」AGSモデルを選択する必要があるが、アイドリングストップは60PSエンジンを搭載する、9,180ポンドの「Ecomotive」にしか装備されない。

テストコースでは、60PSエンジンを搭載する試乗車の「SE」MTモデルは0-100km/h加速に14.4秒を要し、75PSの他の2台には後れを取った。とはいえ、どのエンジンも最大トルクは9.7kgf·mと変わらず、普段の運転で違いを感じることはほとんど不可能と言っていいだろう。それに、ミーも他の2台同様、ハンドリングは俊敏だし、ステアリングはダイレクトだし、乗り心地は落ち着いている。

操作性の高さや視界の良さは街乗りをいとも容易くし、タイヤノイズや風切り音も小さいため、高速道路でもリラックスして運転できる。

価格設定は7,845ポンドからとなり、これはup!のエントリーグレードよりも150ポンド安く、最上級グレードの「Sport」はhigh up!よりも535ポンド安い。

しかし、シティゴよりは高価で、また試乗車の「SE」はパワーで勝るシティゴに燃費性能でも劣る。試乗車の燃費は20.9km/L、CO2排出量は105g/kmだ。となれば、シティゴには勝てないということだろうか。


SEAT Mii SE 1.0