シュコダ・シティゴ vs セアト・ミー vs フォルクスワーゲン・up!: 比較試乗の続きです


Citigo

フォルクスワーゲン・up!に対抗できるような車が登場するには何年もかかると思われた。しかし、up!が登場したそのわずか数カ月後により低価格のシュコダ・シティゴとの厳しい競争にさらされることとなった。

ファンキーなストライプや目を引くブラックの15インチアルミホイールのおかげで、シティゴの見た目はup!に勝るとも劣らない。これらのスポーティアクセサリーはあくまでオプションだが、それがなくとも2台を見分けるのは容易だ。

up!と同じシャシを用いているものの、シティゴは全長が20mm長く、全高はわずかに低くなっている。また、シティゴのテールゲートは全面ガラスではなくなり、Cピラーの形状も変更されている。フロントグリルはシュコダのトレードマークである縦桟グリルとなり、合わせてヘッドランプの形状も変更されている。

いずれのデザインを選ぶかは個々の好みによるが、しかし我々の目には、シックさという点でシティゴはup!に敵わないように見えた。

しかし、内装ではシティゴが反撃を行う。今回試乗したグレード「Elegance」にはパワーウインドウやシートヒーター、ポータブルナビ(トリップコンピューター、Bluetooth接続機能、メディアプレイヤー付)がすべて標準で装備されていた。

インテリアパーツの頑丈さはup!と同様に感じられたが、up!よりもステアリングのグリップは太く、ダッシュボードもup!のような光沢のあるプラスティックではなく、ざらついたきめのあるものを用いている。明るい雰囲気のセアト・ミーと比べると試乗車のインテリアは暗く感じられてしまうが、シティゴではアイボリーインテリアも選択することができる。

窓が大きいため視界がよく、快適性も高いが、ステアリングのテレスコピック調節機構は備わっていない。

他の2台同様、シティゴの室内は実用性の面でクラスの新しい基準となっている。レジ袋フックは、グローブボックス内に1つ、251Lの荷室スペース部分に4つの計5つが備わる。また、シティゴには100ポンドのエンターテインメントパックが用意される。これには4つの追加スピーカーとカップホルダー設置用のiPodスタンドが含まれる。

今回の試乗車は「Greentech」というモデルであり、75PSの1.0Lエンジンにはアイドリングストップなどの燃費向上機構が備わる。そのため、3台のうちで最もクリーンな車である(燃費は22.0km/L、CO2排出量はわずか98g/km)だけでなく、0-100km/h加速は13.8秒、5速での80-113km/h加速はup!よりも2秒近く速い17.8秒で、テストコースでは3台のうちで最速を記録した。

この速さの理由はup!よりも64kg軽いことに起因しているかもしれないが、Greentechの車高の低さによりわずかに硬さを感じた以外では、乗り味でup!やミーに劣ることはなかった。

価格は3台のうちで最も安い。それだけでなく、アイドリングストップにより最善の燃費性能を実現しており、ランニングコストも最も安い。


Skoda Citigo 1.0