メルセデス・ベンツは2015年3月に開催される予定のジュネーヴモーターショーにG500 4x4²コンセプトの出展を予定しています。

今回は、英国「Auto Express」によるメルセデス・ベンツ G500 4x4²コンセプトの試乗レポートを日本語で紹介します。


G500

メルセデス・ベンツ Gクラスは登場して36年が経過しているとも言えるが、老いてもなおはっちゃけている。最初にはっちゃけたのがAMG 6x6という砂漠仕様の六輪ピックアップで、続いてより普通になった四輪バージョンが登場した。メルセデス・ベンツはこのGクラスの2モデル目のジャッキアップされた「猛獣」をG500 4x4²と名付け、37万ポンドという目を瞠る価格設定の6x6とは違い、こちらは今のところ、公式にはあくまでコンセプトカーだ。

ただし、運転した感覚はコンセプトカーらしからぬもので、あらゆる面で完成した車のように感じられた。6x6と共通のリダクションハブ(ポータルアクスル)を採用することで、450mmの最低地上高と最高1mの水深渡河性能を実現している。この2つの数値はそもそもが比較的地上高の高い標準モデルのGクラスのおよそ2倍だ。実際にそれだけの性能を必要とする人がどれほどいるかは分からないが、それでも性能が高いということは悪いことではない。22インチの四輪にはアダプティブダンパーも装着されており、スポーツモードとコンフォートモードを選択することができる。

荒野ではこの車の進行を妨げるものは何もない。特にエクストリームオフロードタイヤパッケージをつければどこでも走ることができるが、ただそれだとオンロード性能は犠牲となり、スピードリミッターがかかる速度もも209km/hから159km/hに下がってしまう。一方、ロードタイヤを装着すると、車高はさらに30cm近く上がるが、走りは驚くほど機敏になる。この車は3tという車重や車高を考えればショッキングなほどコーナリング性能が高い。ステアリングの応答にはわずかにタイムラグがあるものの、応答しはじめれば楽しいくらいに曲がってくれるし、旋回性能はむしろ普通のGクラスよりも高いくらいだ。

Onroad

6x6とは違い、G500 4x4²にAMGは関与していないのだが、このエンジンにも確かにメルセデスのスポーツ部門のDNAが感じられる。頭の高さほどにあるボンネットの中にはAMG GTに搭載される4.0L V8ビターボエンジンのオフロード向けセッティングバージョンが搭載され、422PSの最高出力と圧倒的なトルクを発揮する。標準モデルのGクラスと同様に3つのディファレンシャルを介して四輪に駆動力が伝達され、トランスミッションとしては7速ATが採用されている。メルセデス・ベンツは加速性能について言及してはいないが、0-100km/h加速は約7秒といったところだろう。後輪のすぐ前に出ている左右計4本のエグゾーストパイプから流れる排気音も素晴らしい。

ステアリング同様、オートマチックトランスミッションの応答性もいくらか鈍さを感じる。ただ、それでも遅さを感じることはなく、この車の走りを妨げるのは性能よりもむしろ巨大なボディサイズだろう。

インテリアはGクラスの旧来的なフィーリングが残されているが、より贅沢感は増している。室内は標準車同様に狭いし、乗り降りは大変だ。

このモデルは2015年のジュネーヴモーターショーで一般公開されることになっており、メルセデス・ベンツのスタッフによると、市販するかどうかは反響によるという。実際、既に4台のG500 4x4²が評価のために作られており、市販も必然と思われるが、価格や生産台数は全くわからない。


Mercedes G500 4x4 Concept review