日本仕様のマツダ・デミオにはガソリンエンジン仕様としては1.3Lのモデルが設定されていますが、欧州仕様車のマツダ2(日本名: デミオ)には1.5Lモデルが設定されます。ちなみに、日本への1.5Lモデルの投入も噂されています。

今回は、英国「Auto Express」によるマツダ2 1.5 の試乗レポートを日本語で紹介します。


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昨年末に新型マツダ・2のプロトタイプモデルの試乗を何度かしており、マツダ・2を大変気に入った。ただ今回は市販仕様車の初めての試乗となり、今回試乗したのはガソリン仕様のエントリーモデルだ。

1.5L SKYACTIV-Gエンジンには、上級グレードには90PSのバージョンと115PSのバージョンが設定されており、エントリーグレードのSEとミドルグレードのSE-Lには最高出力75PS、最大トルク13.8kgf·mのバージョンが設定される。75PSのモデルでは、0-100km/h加速は12.1秒となる代わりに25.6km/Lの燃費と110g/kmのCO2排出量を実現しており、このため年間の道路税はわずか20ポンドとなる。

先週131PS版1.5Lエンジンを搭載するMX-5(日本名: ロードスター)に試乗したのだが、75PS版もこれと同様にこの車にしっかりと合っていた。わずか75PSということでゼロスタート加速では頼りなさを感じるが、2,000rpmを超えるとパワーが溢れてきて、回転数は7,000rpmまで綺麗に回る。ただそれでもレッドゾーンまで回したくなるというわけでもない。4,000rpmを超えるとこの小さなエンジンはやかましくなり、いずれ騒音に耐えられなくなる。それでも、うるさいとはいえ高回転型のエンジンといえよう。

コーナーでは、最近のマツダ車の例に違わず、ハンドリングはほとんどのライバルが敵わないくらいに素晴らしい。素晴らしく俊敏でグリップ性もよく、ステアリングは少し軽いがダイレクトだ。5速MTも正確で、MX-5同様にギアチェンジをすることが楽しい。

一旦スピードに乗れば、ロングギアードな5速MTのおかげで安定して巡航することができ、サイドウォールの厚いタイヤを履いた15インチホイールを装着しており、また遮音性も高いため、室内は静粛性が高くて快適だ。

この75PSエンジンを搭載するエントリーグレードのSEは11,995ポンドで、電動ドアミラーや運転席シートアジャスター、チルト&テレスコピック機能付ステアリング、オーディオなどが装備される。SE-Lはこれより1,000ポンド高く、加えてアルミホイールやフォグランプ、ヒーター付ドアミラー、本革ステアリング・シフトレバー、6:4分割可倒シート、Bluetoothなどが装備される。いずれのグレードも比較的安価で装備が充実しており、これだけお買い得な上に外見はスタイリッシュだ。

マツダ・2にもマツダ・3(日本名: アクセラ)やマツダ・6(日本名: アテンザ)、CX-5などの上級モデルに採用されている「魂動デザイン」が採用されており、これだけ小さな車にもしっかりと似合っている。力強いフロントエンドのデザインから、サイドに回りこむときれいなボディライン・ルーフラインを描いてリアへと至る。リアエンドのデザインは車高を低く見せ、おかげでスポーティな印象が見て取れる。

この車のほとんど唯一の問題点はダッシュボードのプラスティックだ。ダッシュボードのデザインは他のライバルとはいい意味で一線を画しているのだが、エントリーモデルの商品力を高めるソフトなプラスティックは見られない。それに室内空間も突出して広いというわけではなく、フロントシートは身長180cmの大人にも十分だが、リアの空間ではヒュンダイ・i20に劣るし、それにリアのヘッドルームは少し狭い。荷室容量はフォード・フィエスタよりわずか10L小さいだけの280Lであり、これは十分といえる。

マツダは英国の消費者の多くがよりパワフルな90PSのモデルを選ぶと想定しており、事実我々もそちらを推したい。ただ、予算が13,000ポンド程度しかなく、運転が楽しくてフィエスタよりもスタイリッシュなコンパクトカーが欲しいならマツダ・2は欠点の少ない良い車だと言える。


マツダの快進撃は終わる様子がない。フォード・フィエスタと直接対決させるにはもう少し待つ必要があるが、かなり拮抗していると言えるだろう。多少の問題はあるものの1.5 SKYACTIV-Gは素晴らしいエンジンだし、それ以外の面でも、この車はスタイリッシュで楽しく、そしてお買い得だ。ディーゼルの方がランニングコストは安いが高いし、90PSのモデルがオールラウンダーとしてはベストの選択と言えるが、予算によっては75PSのモデルもベストの選択となるかもしれない。


Mazda 2 1.5 petrol 2015 review