ジャガーは新型Dセグメントセダンの「XE」の発売を2015年に予定しています。
今回は、英国「Auto Express」によるジャガー・XEのプロトタイプモデルの試乗レポートを日本語で紹介します。

待ちに待ったジャガー・XEが発売される。この車は環境性能、技術、そしてドライバビリティの面で熾烈な競争が繰り広げられているDセグメントクラスの高級車マーケットに参入する。この車はBMW 3シリーズほど走りがシャープというわけではないかもしれないが、それでも近いレベルには至っており、むしろジャガーのより快適でGT的なアプローチが気に入った。
ジャガー・XEを実車で見ると、写真で見るよりも格好いいし、価格や燃費の面でも魅力的だ。
XEにはガソリンエンジンとディーゼルエンジンが設定されるが、2.0L 4気筒ディーゼルモデルがおそらく最量販となることだろう。2.0d 163「Ingenium」ディーゼルエンジンに搭載される2.0Lディーゼルエンジンは163PSを発揮し、2.0d 180は180PSを発揮する。一方のガソリンエンジンは、2.0i 4気筒ターボユニットとして201PSのものと240PSのものがラインアップされ、トップエンジンとして設定される3.0i V6スーパーチャージャー付エンジンは340PSを発揮する。トランスミッションには6速MTと8速ATが設定される。
グレード構成は下から、「SE」、「Prestige」、「R-Sport」、「Portfolio」となる。2.0iガソリンエンジンの240PS版は「R-Sport」と「Portfolio」にしか設定されず、またV6エンジン搭載車はスポーツグレードの「S」のみが展開される。
デザイン
一見するとXEのデザインはコンサバにも見えるかもしれないが、実車で見ると存在感がある。ジャガーはXJからXF、それにSUVのF-Paceに至るまで共通のデザインを取り入れている。そしてXEにも同様にジャガーらしい大型フロントグリルや細長のヘッドランプ、低いボンネットが備わっている。
「Jブレード」型のLEDデイライトやFタイプ風のテールランプはこの車のワイドさを強調している。またリアのルーフラインが低くなっており、4輪は車両の四隅に配されているため、クーペ的な印象を得られる。インテリアはシンプルながらスタイリッシュで、内装の材質はXJにも似ており、非常に快適だ。
走行性能
ディーゼルエンジン2機種の中でもスペックの低い方は排出性能の面で優れており、CO2排出量99g/kmを達成しているので税額が安くなる。一方で上級の180PS版はスムーズでパンチがありながら、同時に経済的だ。
スロットルレスポンスは良いし、市販版になればもっと洗練されることだろう。今回試乗したプロトタイプモデルは少しうるさかったが、メルセデス・ベンツ Cクラスで見られるような不快なガラガラ音ではなく、むしろXEの低音の響きはそれほど不快ではない。
R-Sportはスポーティなセッティングとなっており、ホイールも大径だが、それでも乗り心地は良かった。確かに硬くはあるのだが寛容さもあり、まさしくジャガーの小型スポーツサルーンに要求される走りが達成されているように思えた。電動パワーステアリングは反応が早く、中立域では少しフィールに欠けるが、それ以外の部分では十分なステアフィールが得られる。8速ATの変速も素早い。
スーパーチャージャー付3.0L V6エンジンはジャガー・Fタイプに搭載されるものと共通で、この車も速く仕上がってはいるのだが、非常に速いとまでは感じなかった。ブレーキ制御によるトルクベクタリングシステムによりターンインはシャープになり、またアンダーステアも抑えられている。コーナー出口でのグリップも十分だ。
実用性
180cmのドライバーの後ろに180cmの乗客が乗っても何ら問題はない。レッグルームには3cm程度余裕があるし、それに屋根の形状は十分なヘッドルームを確保できるように設計されている。
前後ともドアの開口部はうまく設計されており、また開口角度も広いため、乗り降りしやすい。ただセンタートンネルが大きいためフロントのセンターコンソールも大きくなるが、後席中央に座る人は足元スペースを後席左右に座る人と奪い合わなければいけなくなってしまう。
トランクはBMW 3シリーズよりもわずかに狭く、幅や深さの面で不利だが、それでも許容範囲内といえる。トランク容量は450Lで、スペアタイヤが装備されていないモデルでは455Lとなる。
ランニングコスト
ディーゼルエンジンのパフォーマンスはBMW 3シリーズと同等でありながら、燃費性能や排出性能の面では現時点では3シリーズに勝っている。もっとも、3シリーズは2015年中にマイナーチェンジが行われて改良される予定だが。
163PS版のディーゼルエンジンはCO2排出量が100g/kmを切るのでイギリスでの維持費が非常に安くなる。MTで22.7km/L、ATで20.0km/Lという燃費性能も素晴らしく、航続距離も非常に長くなる。一方、V6モデルの燃費は14.8km/Lで、CO2排出量は194g/kmとなる。
ジャガーのモデルはこれまで他のライバルよりも価格面で有利だったが、XEではそれほど価格面では有利とならない。ただ、同じ値段で比べれば比較的装備は充実しているといえる。それに維持費はクラスでも平均以上に思える。
Jaguar XE review
今回は、英国「Auto Express」によるジャガー・XEのプロトタイプモデルの試乗レポートを日本語で紹介します。

待ちに待ったジャガー・XEが発売される。この車は環境性能、技術、そしてドライバビリティの面で熾烈な競争が繰り広げられているDセグメントクラスの高級車マーケットに参入する。この車はBMW 3シリーズほど走りがシャープというわけではないかもしれないが、それでも近いレベルには至っており、むしろジャガーのより快適でGT的なアプローチが気に入った。
ジャガー・XEを実車で見ると、写真で見るよりも格好いいし、価格や燃費の面でも魅力的だ。
XEにはガソリンエンジンとディーゼルエンジンが設定されるが、2.0L 4気筒ディーゼルモデルがおそらく最量販となることだろう。2.0d 163「Ingenium」ディーゼルエンジンに搭載される2.0Lディーゼルエンジンは163PSを発揮し、2.0d 180は180PSを発揮する。一方のガソリンエンジンは、2.0i 4気筒ターボユニットとして201PSのものと240PSのものがラインアップされ、トップエンジンとして設定される3.0i V6スーパーチャージャー付エンジンは340PSを発揮する。トランスミッションには6速MTと8速ATが設定される。
グレード構成は下から、「SE」、「Prestige」、「R-Sport」、「Portfolio」となる。2.0iガソリンエンジンの240PS版は「R-Sport」と「Portfolio」にしか設定されず、またV6エンジン搭載車はスポーツグレードの「S」のみが展開される。
デザイン
一見するとXEのデザインはコンサバにも見えるかもしれないが、実車で見ると存在感がある。ジャガーはXJからXF、それにSUVのF-Paceに至るまで共通のデザインを取り入れている。そしてXEにも同様にジャガーらしい大型フロントグリルや細長のヘッドランプ、低いボンネットが備わっている。
「Jブレード」型のLEDデイライトやFタイプ風のテールランプはこの車のワイドさを強調している。またリアのルーフラインが低くなっており、4輪は車両の四隅に配されているため、クーペ的な印象を得られる。インテリアはシンプルながらスタイリッシュで、内装の材質はXJにも似ており、非常に快適だ。
走行性能
ディーゼルエンジン2機種の中でもスペックの低い方は排出性能の面で優れており、CO2排出量99g/kmを達成しているので税額が安くなる。一方で上級の180PS版はスムーズでパンチがありながら、同時に経済的だ。
スロットルレスポンスは良いし、市販版になればもっと洗練されることだろう。今回試乗したプロトタイプモデルは少しうるさかったが、メルセデス・ベンツ Cクラスで見られるような不快なガラガラ音ではなく、むしろXEの低音の響きはそれほど不快ではない。
R-Sportはスポーティなセッティングとなっており、ホイールも大径だが、それでも乗り心地は良かった。確かに硬くはあるのだが寛容さもあり、まさしくジャガーの小型スポーツサルーンに要求される走りが達成されているように思えた。電動パワーステアリングは反応が早く、中立域では少しフィールに欠けるが、それ以外の部分では十分なステアフィールが得られる。8速ATの変速も素早い。
スーパーチャージャー付3.0L V6エンジンはジャガー・Fタイプに搭載されるものと共通で、この車も速く仕上がってはいるのだが、非常に速いとまでは感じなかった。ブレーキ制御によるトルクベクタリングシステムによりターンインはシャープになり、またアンダーステアも抑えられている。コーナー出口でのグリップも十分だ。
実用性
180cmのドライバーの後ろに180cmの乗客が乗っても何ら問題はない。レッグルームには3cm程度余裕があるし、それに屋根の形状は十分なヘッドルームを確保できるように設計されている。
前後ともドアの開口部はうまく設計されており、また開口角度も広いため、乗り降りしやすい。ただセンタートンネルが大きいためフロントのセンターコンソールも大きくなるが、後席中央に座る人は足元スペースを後席左右に座る人と奪い合わなければいけなくなってしまう。
トランクはBMW 3シリーズよりもわずかに狭く、幅や深さの面で不利だが、それでも許容範囲内といえる。トランク容量は450Lで、スペアタイヤが装備されていないモデルでは455Lとなる。
ランニングコスト
ディーゼルエンジンのパフォーマンスはBMW 3シリーズと同等でありながら、燃費性能や排出性能の面では現時点では3シリーズに勝っている。もっとも、3シリーズは2015年中にマイナーチェンジが行われて改良される予定だが。
163PS版のディーゼルエンジンはCO2排出量が100g/kmを切るのでイギリスでの維持費が非常に安くなる。MTで22.7km/L、ATで20.0km/Lという燃費性能も素晴らしく、航続距離も非常に長くなる。一方、V6モデルの燃費は14.8km/Lで、CO2排出量は194g/kmとなる。
ジャガーのモデルはこれまで他のライバルよりも価格面で有利だったが、XEではそれほど価格面では有利とならない。ただ、同じ値段で比べれば比較的装備は充実しているといえる。それに維持費はクラスでも平均以上に思える。
Jaguar XE review
