日本最小の自動車メーカー、光岡自動車はマツダ・ロードスターをベースとしたオープンカー「ヒミコ」を製造しています。
今回は、英国「Auto Express」によるヒミコの試乗レポートを日本語で紹介します。

日本の混雑した道で目立つためには、光岡車は最高の選択といえるだろう。日本ナンバーワンのレプリカ車製造メーカーである光岡自動車は長年英国車にインスパイアされたモデルを製造しており、今度は派手なオープンカーであるヒミコを作り上げた。
この車の中身はマツダ・ロードスターだが、外から見た限りでは想像もつかないだろう。メッキグリルや派手なライト、それに流れるようなプラスティックボディは光岡の手によるものだ。この車はジャガー・XK120のテイストも加わったモーガンのオマージュであると考えることができるだろう。
冒険心溢れる光岡の創業者の光岡進氏は往年のイギリス車を好んでおり、これが理由でライレーやウーズレー、アルヴィスのレプリカモデルを作り上げた。そして彼の最高の仕事が日産・マーチをベースとしたジャガー・MkIIの小さなレプリカであるビュートだ。
ヒミコを運転するのはとても楽しい。162PSを発揮する2.0Lガソリンエンジンと6速ATは素晴らしいし、電動格納式のルーフもうまく作動する。ダッシュボードを横切るように配された「木目調」パネルを除けば、インテリアはマツダ車そのものだ。
ロードスターと最も異なる点は、クラシックなロングノーズスタイルとするために70cmもホイールベースが延長されていることだ。
それでも応答性は良く、クイックでダイレクトなステアリングにより遠く離れた前輪の状況もしっかりと把握することができる。シャシもしっかりとしているように感じられ、グリップも十分で、ロードスターの標準サスペンションと17インチホイールによる乗り心地は快適で悪くない。
ただ、ヒミコが一番得意なのは直線でのクルージングだ。タイトコーナーで長いノーズを操るのはロードスターよりも大変だ。それにロードスターよりも160kg重く、実際運転していても重さを感じる。
ただ、結局のところこの車の走りはあまり問題にはならない。ヒミコを買う理由はただ1つ、目立つためだ。光岡はヒミコの年間生産台数をわずか30~40台程度と計画しているので(ヨーロッパへの導入予定はない)、道路で見かけることはほとんどないだろう。価格も500万円程度のため、この車は希少で高価な日本製の自動車「作品」と言えよう。
ロードスターをベースとしているので信頼性は高いし、それでいてこの車のスタイリングは個性的だ。この車のデザインは見る人によって、非常に素晴らしくて際立っているとも、恐ろしく酷いとも捉えられる。ただどちらにしろ、この車は興味深い車だ。
Mitsuoka Himiko Road test
今回は、英国「Auto Express」によるヒミコの試乗レポートを日本語で紹介します。

日本の混雑した道で目立つためには、光岡車は最高の選択といえるだろう。日本ナンバーワンのレプリカ車製造メーカーである光岡自動車は長年英国車にインスパイアされたモデルを製造しており、今度は派手なオープンカーであるヒミコを作り上げた。
この車の中身はマツダ・ロードスターだが、外から見た限りでは想像もつかないだろう。メッキグリルや派手なライト、それに流れるようなプラスティックボディは光岡の手によるものだ。この車はジャガー・XK120のテイストも加わったモーガンのオマージュであると考えることができるだろう。
冒険心溢れる光岡の創業者の光岡進氏は往年のイギリス車を好んでおり、これが理由でライレーやウーズレー、アルヴィスのレプリカモデルを作り上げた。そして彼の最高の仕事が日産・マーチをベースとしたジャガー・MkIIの小さなレプリカであるビュートだ。
ヒミコを運転するのはとても楽しい。162PSを発揮する2.0Lガソリンエンジンと6速ATは素晴らしいし、電動格納式のルーフもうまく作動する。ダッシュボードを横切るように配された「木目調」パネルを除けば、インテリアはマツダ車そのものだ。
ロードスターと最も異なる点は、クラシックなロングノーズスタイルとするために70cmもホイールベースが延長されていることだ。
それでも応答性は良く、クイックでダイレクトなステアリングにより遠く離れた前輪の状況もしっかりと把握することができる。シャシもしっかりとしているように感じられ、グリップも十分で、ロードスターの標準サスペンションと17インチホイールによる乗り心地は快適で悪くない。
ただ、ヒミコが一番得意なのは直線でのクルージングだ。タイトコーナーで長いノーズを操るのはロードスターよりも大変だ。それにロードスターよりも160kg重く、実際運転していても重さを感じる。
ただ、結局のところこの車の走りはあまり問題にはならない。ヒミコを買う理由はただ1つ、目立つためだ。光岡はヒミコの年間生産台数をわずか30~40台程度と計画しているので(ヨーロッパへの導入予定はない)、道路で見かけることはほとんどないだろう。価格も500万円程度のため、この車は希少で高価な日本製の自動車「作品」と言えよう。
ロードスターをベースとしているので信頼性は高いし、それでいてこの車のスタイリングは個性的だ。この車のデザインは見る人によって、非常に素晴らしくて際立っているとも、恐ろしく酷いとも捉えられる。ただどちらにしろ、この車は興味深い車だ。
Mitsuoka Himiko Road test