シンガポール「ONESHIFT.com」による日産 シルフィSSSの試乗レポートを日本語で紹介します。

2代目シルフィ(初代モデルは市場によってはサニーとしても販売された)の成功により、昨年日産は3代目シルフィを発売している。シルフィには当初、1.6Lモデルと1.8Lモデルが設定された。
シルフィはシビックタイプRやS2000のような典型的スポーツモデルのようにパワフルなモデルではないものの、以前に試乗した1.8Lモデルはかなり快適な車だった。
その後、パワフルなモデルを欲する若年層に向けて、日産はシルフィにSSS(スーパー・スポーツ・セダン)を追加した。これまでのシルフィは平凡なファミリーセダンだったが、SSSには日産のDIG-Tエンジンが搭載される。これだけパワフルなエンジンを搭載したSSSは、では快適性を損なったりはしていないのだろうか。検証してみよう。
SSSのエクステリアは普通のシルフィとあまり変わらない。ただ、よく見れば専用の17インチ軽量アルミホイールやHIDヘッドランプ、スポイラーなどが装備されていることが分かる。それに、トランクリッドにはDIG TURBOと書かれたエンブレムが装着されており、他のモデルと見分けることができる。

内装は標準モデルより洗練されており、現代的なメタリック内装となっている。先進的装備はあまりないが、それでも標準モデルに装着されているウッドパネルよりはスポーティなイメージを実現している。インパネにはタッチパネルナビゲーションシステムが装備されており、バックモニターやBluetooth接続機能も備わっている。シルフィには4人の大人が十分快適に座ることができる。ただ、快適性という面では高いレベルにあるが、シート形状にはスポーティさが欠けているように思えた。インテリアからは、「スーパースポーツセダン」らしさは感じられない。
内外装にもSSSとそれ以外のモデルで違いはあるが、SSSの最大の特徴はやはりフロントに搭載される1.6Lターボエンジンだろう。日産の比較的設計が新しいMR16DDTエンジンは、ジュークに初めて搭載され、その後にルノースポール・クリオにも搭載され、そして今度はこのシルフィSSSに搭載された。この直噴ターボエンジンはBMW 320iを10馬力上回る190PSを発揮し、最大トルクは24.5kgf·mとなる。この数字からも分かるように、加速はたやすいが、ただCVTのせいで高速で長時間走るのはそれほど楽しくない。ステアリングやハンドリングは驚くほどシャープで、コーナーではスポーティにしっかりと曲がる。ホイールが17インチに大径化しているため、標準グレードほどフラットではないが、舗装のそれほど良くない高速道路でも比較的乗り心地は良かった。
190PS/24.5kgf·mというパフォーマンスを見れば、日産がこの車をスーパースポーツセダンと名づけたことにも頷ける。これまでは、街中で飛ばしているシルフィなんて見たことはなかったが、シルフィSSSなら、並の車ならば簡単に追い越すことができる。そして同時に、普通のシルフィに備わる快適性や高級感はほとんど犠牲になっていない。この車は見た目はさほどスポーティではないが(特に同じ日産のGT-Rなどと比べれば)、スピードやレスポンスの面では明らかに高いレベルにある。
Nissan Sylphy SSS 1.6 DIG-T Review

2代目シルフィ(初代モデルは市場によってはサニーとしても販売された)の成功により、昨年日産は3代目シルフィを発売している。シルフィには当初、1.6Lモデルと1.8Lモデルが設定された。
シルフィはシビックタイプRやS2000のような典型的スポーツモデルのようにパワフルなモデルではないものの、以前に試乗した1.8Lモデルはかなり快適な車だった。
その後、パワフルなモデルを欲する若年層に向けて、日産はシルフィにSSS(スーパー・スポーツ・セダン)を追加した。これまでのシルフィは平凡なファミリーセダンだったが、SSSには日産のDIG-Tエンジンが搭載される。これだけパワフルなエンジンを搭載したSSSは、では快適性を損なったりはしていないのだろうか。検証してみよう。
SSSのエクステリアは普通のシルフィとあまり変わらない。ただ、よく見れば専用の17インチ軽量アルミホイールやHIDヘッドランプ、スポイラーなどが装備されていることが分かる。それに、トランクリッドにはDIG TURBOと書かれたエンブレムが装着されており、他のモデルと見分けることができる。

内装は標準モデルより洗練されており、現代的なメタリック内装となっている。先進的装備はあまりないが、それでも標準モデルに装着されているウッドパネルよりはスポーティなイメージを実現している。インパネにはタッチパネルナビゲーションシステムが装備されており、バックモニターやBluetooth接続機能も備わっている。シルフィには4人の大人が十分快適に座ることができる。ただ、快適性という面では高いレベルにあるが、シート形状にはスポーティさが欠けているように思えた。インテリアからは、「スーパースポーツセダン」らしさは感じられない。
内外装にもSSSとそれ以外のモデルで違いはあるが、SSSの最大の特徴はやはりフロントに搭載される1.6Lターボエンジンだろう。日産の比較的設計が新しいMR16DDTエンジンは、ジュークに初めて搭載され、その後にルノースポール・クリオにも搭載され、そして今度はこのシルフィSSSに搭載された。この直噴ターボエンジンはBMW 320iを10馬力上回る190PSを発揮し、最大トルクは24.5kgf·mとなる。この数字からも分かるように、加速はたやすいが、ただCVTのせいで高速で長時間走るのはそれほど楽しくない。ステアリングやハンドリングは驚くほどシャープで、コーナーではスポーティにしっかりと曲がる。ホイールが17インチに大径化しているため、標準グレードほどフラットではないが、舗装のそれほど良くない高速道路でも比較的乗り心地は良かった。
190PS/24.5kgf·mというパフォーマンスを見れば、日産がこの車をスーパースポーツセダンと名づけたことにも頷ける。これまでは、街中で飛ばしているシルフィなんて見たことはなかったが、シルフィSSSなら、並の車ならば簡単に追い越すことができる。そして同時に、普通のシルフィに備わる快適性や高級感はほとんど犠牲になっていない。この車は見た目はさほどスポーティではないが(特に同じ日産のGT-Rなどと比べれば)、スピードやレスポンスの面では明らかに高いレベルにある。
Nissan Sylphy SSS 1.6 DIG-T Review