日本国内ではセドリック営業車が製造中止となり、2015年6月からは「NV200バネットタクシー」に代わり、新たに「NV200タクシー」が発売されるようですが、このNV200、日本国内のみならず、アメリカではイエローキャブとして採用されていたり、英国でもロンドンタクシーとして採用されたりと、世界規模でタクシーとして活躍しているようです。


今回は、米国「Car and Driver」によるNV200タクシーのレビューを紹介します。



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NV200タクシーの一番好きなところはクラクションだ。気の抜けたようなクラクション音はちょっとマヌケなフロントフェイスから流れてくる。この車は2012年のニューヨークオートショー開催前日に、ニューヨーク市民に向けて発表された。ご存知かもしれないが、NV200は次世代のニューヨークタクシーに選定されている。日産によると、NV200が従来のタクシーモデルであるフォード・クラウンヴィクトリアに取って代わった場合、およそ2万平方メートル分の車道が明け渡されるという。また、日産は米国においてNV200のバンモデルや電気自動車モデルの発売も予定しているという。


2列目シートは3人乗りであり、つまり不幸にもドライバーの隣に座ることとなる客まで含めると4人の乗客が乗車することができる。シート表皮は、革…に見せかけた抗菌ビニールシートで覆われている。運転席だけは通気性の良さそうな布製のシートとなっている。


不快感の少ないクラクション以外では、12Vのコンセント1つや、給電用のUSBポートが2つ装備されていることも評価できる。フロントシートとリアシートの間にはそれらを隔てるパネルが設置されており、消臭用に活性炭が用いられている。また、この仕切りによって、後部座席のエアコン調整は前席とは別にすることができる。

ドアを開けると、周囲を照らすランプが点灯する。これにより、従来型のヒンジドアからスライドドアになっても、乗客が降りようとしている時に車の横をバイクが横切ったりすることを防ぐ。


NV200タクシーには、ドライバーのためにリアビューカメラ付きのナビゲーションシステムを標準装備しているが、果たしてタクシーはそれほど頻繁にバックするものなのだろうか…。

エンジンは2Lの4気筒エンジンだが、そんなものはどうでもいいだろう。どうせタクシーが街中でそれほどスピードを出す必要性に駆られたりはしないのだから。


価格は、29,700ドルである。ニューヨーク市民たちはこのタクシーが町中にあふれるようになれば、きっとこの車に関心をもつことになるだろう。日産は2013年の発売を予定している。


Nissan NV200 Review